子安温泉(長野県)




■子安温泉(−)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2022年05月
 ・住所 : 長野県上高井郡高山村牧783(参考)
 ・電話番号 : 026-242-2219(参考)
 ・営業時間 : 10:00-20:00(参考)
 ・泉質 : 中性高張性温泉(含ヨウ素-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉)
 ・PH値 : 6.8
 ・湯温 : 35.9℃
 ・TAG : <高張性> <中性>
 ・HP(参考) : 子安温泉 | 信州高山温泉郷の療養泉




子安温泉(外観)



【寸感】
信州は、上信越高原から七味温泉・山田温泉を経た最下流に位置する日帰り入浴施設「子安温泉」になります。

泉質はpH6.8、源泉温度35.9℃の中性高張性温泉(含ヨウ素-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉)。
既に硫黄泉でも何でもないですが、硫化水素たっぷりの七味温泉から、硫黄分が薄れつつ他の成分マシマシになった山田温泉(含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉[硫化水素型](中性低張性高温泉))の系譜は流れているかと。
その上、最下流に位置するということもあってか、含有成分量は6809mg/1kgもあります。

なお、茶色掛かった濁り湯で湯船の底を全くに通すことのできない濁り具合を持ち、飲泉不可ながら口に含むと仄かな塩味に鉄分の味を感じることの出来る良い湯です。
鉄分由来の錆のような匂いも仄かに含みます。
高山温泉郷界隈も良い湯が沸きますねぇと言いつつ、最上層が万座温泉とかあっちに繋がるわけですから、まぁ不思議はないですよね……。

特筆すべき含有成分はナトリウムイオン(1480mg/1kg)、臭素イオン(18mg/1kg)、ヨウ素イオン(10.1mg/1kg)、メタケイ酸(78.5mg/1kg)、メタホウ酸(168.2mg/1kg)。
比率的に多い成分は、カリウムイオン(118.3mg/1kg)、カルシウムイオン(766.6mg/1kg)、鉄Uイオン(8.2mg/1kg)、塩化物イオン(3458mg/1kg)、硫酸イオン(308.6mg/1kg)、炭酸水素イオン(219.9mg/1kg)、遊離二酸化炭素(78.7mg/1kg)とモリモリ入ってます。

湯船の構成は内風呂のみ。
パーソナルスペースを加味しても10人からが一度に浸れるサイズ感を達成しており、狭さを感じる場面はないかと。
反面、洗い場は非常に狭く、その上ただ狭いだけでなくスペース的にも圧迫感を覚えるレベル。
浴場にベンチといった類いの体を冷ますスペースがなかったり、長湯向きなのにも関わらず景観を楽しめる全く余地がない点ははっきりとイマイチ感を感じましたが、休憩スペース云々は混み合わなければそうそう気になる点でもないかという思いがあるのも事実。

それでも確実に勿体ないと思わされる点はやはり、源泉温度が35.9℃を全く生かしていない点ですかね。
でかい加温槽一つだけでなく、源泉掛け流しのちっちゃい湯船でも作ればもっともっと良い日帰り入浴施設なのに……と本気で思います。

なお、浴感は中性泉ということもあってさらさら感・ぬるぬる感といったところはありませんが、脱脂効果・コーティング効果、浴後に続く保温保湿効果をしっかりと感じることが可能です。
特に、保温に関しては夏場で、さらにぬるゆとは言えない設定温度だったこともあるでしょうけれど、冬場に足を運んでも良く温まりきらずに浴後に肌寒さを感じるようなことはなさそう。


【三行】
 ・高山温泉郷最下流部(?)に位置する成分量豊富な日帰り温泉施設です。
 ・洗い場が非常に狭い、注意されたし。
 ・涼める設備や、源泉掛け流し槽の小さい湯船でもあれば最高なのだが……。




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