駒子の湯(新潟県)




■駒子の湯(越後湯沢温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2022年05月
 ・住所 : 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢148(参考)
 ・電話番号 : 025-785-7660(参考)
 ・営業時間 : 10:00-21:00(参考)
 ・泉質 : 弱アルカリ性低張性高温泉(単純温泉)
 ・PH値 : 8.1
 ・湯温 : 57.9℃
 ・TAG : <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 下湯沢共同浴場 「駒子の湯」 | 湯沢町観光まちづくり機構公式HP 越後湯沢観光NAVI




駒子の湯(外観)


【寸感】
新潟県はバブルの残骸が残るウィンタースポーツの街「越後湯沢」に湧く温泉を、外湯として手軽に楽しめる日帰り入浴施設の湯になります。

湯はpH8.1、源泉温度57.9℃、弱アルカリ性低張性高温泉(単純温泉)で無色透明無味無臭。
浴感として感じられるものも脱脂効果ぐらいで、取り立てて「百名湯はやっぱり違うぜ!」といったようなものはありません。
特筆すべき含有成分は、メタホウ酸(17.2mg/1kg)。
また比率的に多い成分としては、ナトリウムイオン(224.1mg/1kg)、カルシウムイオン(88.1mg/1kg)、塩化物イオン(442.8mg/1kg)、硫酸イオン(79.5mg/1kg)、メタケイ酸(47.6mg/1kg)。

総含有量で1000mg/1kg近い割りには、なんてことない浴感なのは加温・循環ろ過、消毒有り故だからでしょうか。
扱いが違えば、もう少し異なる浴感を味わえるような気がします。

湯船の構成は内湯のみ。
時期に関係なく、基本は熱めの設定である模様。
まぁ、それはいいんですけど、火照った体を冷やせるようなスペースがないのはマイナスに感じられました。
それは、取り立てて、浴感や視覚・嗅覚的な付加価値がないからこそ尚更。
特別、景観が優れているというわけでもなく……というか、寧ろ完全に柵に囲まれる形で景観は非常に残念な部類(立地上やむを得ない面はあるかも知れないが)ですし、同じ越後湯沢温泉の外湯でも別の外湯ならばもう少し良い体験が出来たんじゃないかと思うところもあります。
あくまでただの一外湯に過ぎないのだから、ささっと汗を流して上がる銭湯ライクな利用方法を想定していると言えばそれまでかも知れませんけど。

反面、公衆浴場みたいな、銭湯ライクな利用方法を想定しているというには600円の利用料金設定をどう捉えるかという点もあると思います。
奈良やら静岡やらには、もっと低価格で素晴らしい体験をさせてくれる施設がある点を踏まえると、湯質や湯の扱いといったところを鑑みても「駒子の湯(百名湯)」を推す理由は、ちょっと見付けられないかも。

話が逸れましたが、湯船のサイズ感はパーソナルスペースを加味しても10人以上が一度に浸れる大きさが確保されており、ここは立ち代わり入れ替わりの入浴客の多い日帰り入浴施設としては良いと思います。
少なくとも、他所の公衆浴場などで見かける「日帰り入浴施設なのに3〜4人で目一杯じゃねぇか」とかいう状況を招かないだけ大分マシかと思いました。

が、それを差し引いても、遠方の方がわざわざ越後湯沢くんだりまで足を運んで来て浸るに足るレベルの温泉であるとは思えません。
ウィンタースポーツで遊んだついでというなら、まだ「まぁ」となりますが、それを差し引いても自家用車で越後湯沢を訪れているのならば「雪ささの湯」といった辺りのもっと素晴らしい体験ができる日帰り入浴施設があります。


【三行】
 ・百名湯「越後湯沢温泉」にある外湯の一つ。
 ・なぜ「百名湯」に選出されているのか甚だ疑問、少なくとも既存の加温・循環ろ過、消毒有りの湯ではお話にならないレベル。
 ・ウィンタースポーツで遊んだついで……という利用方法ならば、それでも「まぁ」と思えるか。




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