■湯快リゾート 片山津温泉 NEW MARUYA別館(片山津温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
・訪問時期 : 2017年01月
・住所 : 石川県加賀市片山津温泉道後1−2(参考)
・電話番号 : 0570-550-178(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(中性高張性高温泉)
・PH値 : 7.0
・湯温 : 72.8℃
・TAG : <中性> <高張性>
・HP(参考) : 【公式】湯快リゾートNEW MARUYAホテル別館|片山津温泉|最低価格保証
【寸感】
日本各地の温泉地にホテルを展開する湯快リゾートグループが、石川県は片山津温泉郷で経営するホテル「湯快リゾート 片山津温泉 NEW MARUYA別館」になります。
まず最初に、湯快リゾートグループが兵庫県に展開する湯村三好屋の温泉の扱い方が好感触だった(特に露天風呂)ため、今回片山津でも湯快リゾートグループを宿泊先にチョイスしました。
結論から言うと、片山津の泉質を堪能するという意味合いでは失敗でしたね。
ともあれ、温泉の話に映ります。
泉質は源泉温度72.8度、pH7.0のナトリウム-カルシウム・塩化物温泉(中性高張性高温泉)
無色透明無臭。
特筆するべき含有成分は、リチウムイオン(2.3mg/1kg)、ナトリウムイオン(3391mg/1kg)、ストロンチウムイオン(52.6mg/1kg)、フッ素イオン(2.3mg/1kg)、臭素イオン(25.9mg/1kg)、メタケイ酸(100.6mg/1kg)、メタホウ酸(66.3mg/1kg)。
ここに塩素イオン(8615mg/1kg)、硫酸イオン(279.4mg/1kg)が加わりほぼほぼ主成分。
数値上は、高張性温泉と言うこともあって立派な値なんですけど、それよりも何よりも湯船の大きさに対して注ぎ込む源泉の量がまず少な過ぎ、含有量どうのこうのの話じゃない。
そりゃあ、フルスロットルで循環ろ過と、それに伴う塩素消毒を行わなければならなくなると感じました。
本来はかなり良い感じのナトリウム-カルシウム泉なんです、片山津。
自身、既に今回で三回目の訪問ですし。
片山津にある飲泉口の源泉を味わうと、強めの塩味と僅かな苦みを伴い、良い感じに体を中から火照らせてくれる温泉なんですが、湯快リゾート片山津別館の湯にはもうその欠片すらない。
つーか、ほぼ塩味すらないってどういうことなの?
「どんだけ希釈して、どんだけ循環ろ過してる?」と問いたい。
なお、湯船の構成は内風呂一つに露天風呂一つのシンプルな構成。
内風呂が前述した通り湯量に見合わぬ20人からが優に浸れるサイズ。
露天風呂の方は5〜6人サイズといったところ。
露天風呂に注ぎ込む湯にしても、希釈+循環ろ過が加えられており塩味等は皆無です。
且つ、消毒臭が酷く、正直、長くどころか浸かっていたくないレベル。
話にならない。
浴感としては保温効果に優れ、浴後に持続するぽかぽか感を演出してくれるが本来であればこんなものではない。
ここまで浴感を損ねてしまっていては片山津の湯に浸りに来ている意味がない。
というか、日本屈指のナトリウム泉の一つに入りに来て、この惨状でそれを真に受けられたら「何だ、大したことないじゃないか、片山津」と思われかねないと思うんだけど、湯快リゾートグループはその辺りどう考えているんのか尋ねたいぐらい。
オブラートに包みつつ手厳しく書きましたが、良かった点。
料理は価格の割に、バイキングで好きなものをチョイスでき種類も豊富で非常に良かったと思います。
地元の食材や料理も並び、満足できる出来だった。
後は非常に清潔感あり、wi-fi利用も可能なので、片山津まで足を運んでおきながら泉質は気にしないという人には良い選択肢になりうるんじゃないでしょうか。
リーズナブルですし。
今回学習したことは「同じ湯快リゾートGでもところ変われば中身や指針が全く異なることもある」という点。
個人的な寸感を述べると、湯村で上がった黒瀬の中の評判を片山津で一気に暴落させてくれました。
【三行】
・残念ながら、(悪い意味で)片山津の源泉を注いでいるとは思えない程の湯でした。
・片山津の温泉を楽しみたいというのならば、飲泉口で味わえるレベルとは行かなくても、循環ろ過・塩素消毒・加水有りでももっと良い湯を提供してくれる宿をオススメします。
・良点は、価格の割りに料理の質・量が素晴らしい。