山里のいおり 草円(岐阜県)




■山里のいおり 草円(福地温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 ・訪問時期 : 2017年01月
 ・住所 : 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地温泉831(参考)
 ・電話番号 : 0578-89-1116(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 6.4
 ・湯温 : 58.6℃
 ・TAG : <低張性> <中性> <百名湯>
 ・HP(参考) : 奥飛騨温泉郷 福地温泉 囲炉裏の旅館 山里のいおり 草円(そうえん)【公式ホームページ】


山里のいおり 草円


山里のいおり 草円(露天風呂)



【寸感】
岐阜県は平湯温泉・新平湯温泉郷の隣に位置し、百名湯の一つに名を連ねる福地温泉の宿「草円」です。

泉質は源泉温度58.6℃、pH値6.4のナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)。
無色透明無臭で、口に含むとまろやかさを持ち、飲泉すると中から体を温めてくれます。
 ※飲泉可能。

特筆すべき含有成分は炭酸水素イオン(569.3mg/1kg)、メタケイ酸(175.8mg/1kg)、メタホウ酸(18.3mg/1kg)。
ここにナトリウムイオン(162.1mg/1kg)、遊離二酸化炭素(102.8mg/1kg)ん゛加わりほぼほぼ主成分。

浴感は特に保温効果が素晴らしく、入浴によるぽかぽか感を非常に良く感じることができる湯できました。
数値上ではそこまで「ぽかぽか感?」という値なのですが、飲泉が利くのでしょう。
体の中から暖めてくれます。

もしくは遊離二酸化炭素が利いてくるんですかね?
それとも、湯が新鮮だからかですかね?
何せ、湯船に注ぎ込む湯をそのまま飲泉できます。
ともあれ、その効果は数値以上間違いなし。

浴感的には特徴的なものには薄いながら、万人向けの単純塩泉に近い柔らかな浴感を演出してくれます。
尤も、pHが弱アルカリ寄りだったなら確かなぬるぬる感が演出されていたはずです。
脱脂効果・保湿効果もそこそこ。

湯船の構成は内風呂一つに露天風呂一つのオーソドックスな構成。
オーソドックスとはいっても、内湯はスチームサウナ室張りの密閉度で窮屈さを拭えない特殊な構造。

外部気温が冬場で優にマイナス二桁に及ぶためこのような構造を取っているのだと思いますが、4〜5人で目一杯というサイズも相まってリラックスしてという感じでないのは残念。

ちなみに「露天風呂」と書きましたが、こちらも屋根を持つ半露天みたいな構造です。
尤も、天井は高く、湯船のサイズに対して浴場スペースが広く取られているため、こちらは窮屈さとは無縁。
湯船のサイズは6〜7人サイズとそう大きくないながら、掛け流しで清潔さを保っているという辺りではギリギリな感じでしょう。
立ち替わり入れ替わりで入浴客がいるような状況だと、汚れが気になる感じになるのは否めないんじゃないかとも思いますが、まあ岐阜の奥地の福地温泉の宿にそんな人の入りがあるかというと、……どうでしょうかね。

黒瀬訪問時は半露天の湯船から-10℃の環境下で白銀の雪景色を眺めつつ、白から黒へと山の稜線の色が変わるまでとっぷりと浸っておりました。
水分補給はもちろん源泉でね!

なお、コインロッカーや貴重品入れは設置されていない為、必要ならばロビーに預ける等の対応が必要となります。


【三行】
 ・湯船に掛け流されている源泉がそのまま飲泉可能です。素晴らしい。
 ・保飲泉効果か、はたまた遊離二酸化炭素が利いているのか、湯が新鮮だからか、数値以上の保温効果を堪能できます。
 ・半露天風呂からは雪山の遠景を眺めることが可能。雪見風呂の風情を堪能できますが、冬場の装備は必須です(スタッドレス装備でもチェーンを用意しておいた方が良いかも知れないレベル)。




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