湯守釜屋(栃木県)




■湯守釜屋(日光湯元温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年12月
 ・住所 : 栃木県日光市湯元2548(参考)
 ・電話番号 : 0288-62-2141(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 6.5
 ・湯温 : 75.1℃
 ・TAG : <低張性> <中性> <名湯百選>
 ・HP(参考) : 奥日光湯元温泉 湯守釜屋


湯守釜屋



【寸感】
栃木県は奥日光、中禅寺湖・戦場ヶ原をさらに進んだ山間に位置する名湯百選「日光元湯温泉」の宿・湯守釜屋

泉質はpH6.5、源泉温度75.1℃の含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)で、やや緑色にも窺える土気色の白濁湯で、源泉に浸らずとも仄かな硫黄の香りを堪能できます。
飲泉付加ですが、口に含むとやや苦味を感じ、口の中に腐卵臭を伴う嫌な味わいが広がります。

特筆すべき含有成分は硫化水素イオン(11.3mg/1kg)、メタケイ酸(106.4mg/1kg)、メタホウ酸(13.6mg/1kg)、そして遊離硫化水素も42.8mg/1lkg。
遊離二酸化炭素とかナトリウムイオンとかカルシウムイオンとかもそれなりの比率で入っているけど、やはり何と言っても日光元湯温泉は硫化水素の含有量でしょう。

浴感としては保温効果が特に抜群で、湯冷めとは無縁。
保湿も身を以て実感できるぐらいには高い。
特別な浴感には薄いものの、湯船の中ではしっかりと成分由来の脱脂効果も感じられます。

湯船の構成としては、まず湯場が二つからなり、内風呂二つに露天風呂一つの構成のものと、内風呂のみの構成のものからなります。。
内風呂のみの方は10人からが浸れるサイズのものを一つ用意している感じであり、熱めの湯温ですが比較的常識的な範囲の湯温。

内風呂二つに露天風呂一つからなる方は、とにもかくにも露天風呂が熱い。
草津温泉よろしく湯揉みの道具が置いてあったんですが、氷点下に近い外気温にありながら露天風呂は湯揉みなんざでどうにかできるレベルの湯温ではなかったね。
冷水が出る蛇口に繋がった延長ホースがそもそも用意されており「熱い場合は冷水で薄める」旨注意書きが為されていたので、黒瀬は大人しく水で薄めて入浴しました。
源泉掛け流しはいいんですが、さすがに浸っていられないのはちょっと……。

どこぞの温泉地宜しく「酸性泉だから湯温も熱く感じるんだよ」理論も当て嵌められない中性泉ですからね、日光元湯温泉。
ただただ、ただただ熱い。

なお、内風呂二つと書きましたが、間で繋がっており実質一つです。
ですが、片一方の小さいサイズの方は直接湯が注ぎ込まれておらず若干ぬるめの設定なっております。
湯船のサイズは内風呂の小さい方が2〜3人、大きい方が7〜8人、露天風呂で4〜5人といったところ。

寸感としては、中禅寺湖畔の中禅寺温泉で、既に日光元湯温泉同様の濁り湯、且つ同等レベルの硫化水素含有量なので、わざわざ中禅寺湖・戦場ヶ原をさらに奥へと進んでまで浸りに行く理由に薄い気もする……。
さらにいうと、中禅寺温泉に至っては、基本的に中禅寺湖を眼前に置く絶景の中、温泉に浸れるという強みまである。
日光へのアクセス、観光面でも中禅寺温泉より奥地にあって不利な点も否めない。

「名湯百選に浸るんだ」とかでも無い限り、中禅寺温泉で事足りそうといっしまってはあれですかね……。


【三行】
 ・源泉掛け流しの露天風呂が熱すぎて、そのままでは浸ってられない。
 ・草津温泉よろしく湯揉みの道具があったけど、黒瀬は大人しく水で薄めました……。
 ・中禅寺湖畔の中禅寺温泉が比較対象に上がる温泉地だが、湯の新鮮さとか以外では分が悪い印象。




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暫定