■おーゆ・ランド（皆生温泉）
・黒瀬的オススメ度 ： ★★★★★★★☆☆☆
・訪問時期 ： ２０１６年１２月
・住所 ： 鳥取県米子市皆生温泉１丁目１８-１（参考）
・電話番号 ： 0859-31-2666（参考）
・営業時間 ： 10時00分〜23時00分（参考：日帰り利用時）
・泉質 ： ナトリウム・カルシウム-塩化物泉（中性高張性高温泉）
・ＰＨ値 ： 7.0（皆生温泉観光28号泉）
7.4（混合貯湯槽26、28号）
・湯温 ： 78.3℃（皆生温泉観光28号泉）
76.2℃（混合貯湯槽26、28号）
・TAG ： ＜高張性＞ ＜中性＞
・ＨＰ（参考） ： 皆生温泉に宿泊なら おーゆランド/おーゆホテル
【寸感】
鳥取県は米子市に位置する皆生温泉に属する日帰り入浴施設（宿泊施設が隣接）。
泉質は皆生温泉の源泉として複数あるがまずナトリウム・カルシウム-塩化物泉（中性高張性高温泉）の分類。
おーゆ・ランドは源泉を二つ（混合泉含む）としていてpH・源泉温度はそれぞれpH7.4、源泉温度76.2℃の混合貯湯槽26号・28号と、pH7.0、源泉温度78.3℃の皆生温泉観光28号泉という感じ。
皆生温泉では（黒瀬が確認してみた限り）ここにしか飲泉口がなく、皆生温泉を味覚として味わいたい場合はおーゆ・ランドに立ち寄るしかない。
飲泉口には、紙コップが備え付けられており、使い捨てで料金10円也。
ちなみに、黒瀬は何かあったら湧水でも何でも飲めるよう水筒持参の為、水筒にて飲泉。
湯は無色透明。
飲泉口にびっしりとこびり付いた温泉成分が塩味を味を連想させますが、やはり成分表通りといわんばかりの口の中に広がる塩味と仄かな苦み。
味わいでいうと、浜坂温泉よりも塩味・苦味共に強く、石川県の片山津、長野県のかぐらの湯辺りよりかは薄い塩味という印象。
香りはやや磯っぽい感じで、どちらかというと海水を連想させられる温泉でした。
余談ですが、そのまま源泉をくいっと言ったんですが、後になって必ず３倍希釈で飲泉するよう記載がありました。
まあ、何を心配するかってところなわけですが、……希釈無しでぐいっと大丈夫じゃないですか？
（用法容量を守って正しく飲泉しましょう）
さて、浴場の話に移ります。
飲泉口で感じた通りならさぞかし良い感じの浴感だろうと思ったら、浴槽の湯は拍子抜けするほど普通の浴感。
注ぎ口の温泉も、源泉掛け流しを謳う割には、飲泉口でのあの味わいは皆無。
仄かに塩味を感じる程度で、苦みに至っては雲散霧消しております。
かなりの加水量なのだろうっていうか、３倍希釈どころじゃないよね、これ？
それでも、浴感は「熱の湯」の如く体をじわじわと温めてくれ、脱脂効果も「薄いアルカリ値だけではこうはならないな」という確かな成分由来の部分も感じられます。
ぬるぬる感というような特徴的な浴感はないながら、保湿効果も抜群で寒い時期にこそ浸りたい湯かと。
含有成分で特筆すべきところは、ナトリウムイオン（2440mg/1kg）、臭素イオン（41.9mg/1kg）、メタケイ酸（51.6mg/1kg）、メタホウ酸（7.3mg/1kg）といったところ。
ここにカルシウムイオン（1995mg/1kg）、塩素イオン（7119mg/1kg）、硫酸イオン（765.6mg/1kg）が加わってほぼ主成分。
日帰り入浴施設として大人数を捌ける浴槽を揃えており、内風呂３つに、マッサージ浴のできる湯船が一つ。
ここにサウナに水風呂が加わり、露天風呂が一つの構成。
露天・内風呂ともに大体どの浴槽も１０人からが浸れるサイズを確保しているが、立ち替わり入れ替わり入る人の総数がそもそも多い為、狭さを感じる場面もあります。
留意点としては、ボディーソープ・シャンプー等が備え付けられていないこと。
必要ならば、持参必要。
総括すると、やはり何よりも希釈が惜しい。
いや、希釈してなお「熱の湯」よろしく、温泉効果を感じられるのならばいいじゃないかという意見もあるかも知れないが、こういう湯こそ名湯百選「赤穂温泉」のように、湯船の湯にも源泉ままの良さを残したレベルで浸りたいじゃないですか。
ともあれ、飲泉可能で、かなりの希釈はあれども温泉効果を残しつつ、塩素消毒・循環ろ過なしは日帰り温泉施設として必要十分を満たしていると言えるんじゃないでしょうか。
混み合い具合やらを踏まえて、リラックスしてゆっくり浸りたいというのには向いていないかも知れないけれど、常日頃の汗と疲労を流すにはもってこいだと思います。
【三行】
・（黒瀬が確認してみた限り）皆生温泉で唯一飲泉口を持つ、良い味わい。
・しかしながら、浴槽の湯は正直三倍希釈どころの加水量ではなく、正直な話、拍子抜けだし勿体ない。
・ボディーソープ・シャンプー等が備え付けられていないので、必要ならば持参必要。