岩井屋(鳥取県)




■岩井屋(岩井温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年12月
 ・住所 : 鳥取県岩美郡岩美町岩井544(参考)
 ・電話番号 : 0857-72-1525(参考)
 ・営業時間 : 12時00分〜19時00分(参考:日帰り利用時)
 ・泉質 : カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 7.1
 ・湯温 : 49.8℃
 ・TAG : <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : 岩井温泉 岩井屋 | 1,200年の歴史を持つ山陰最古の湯・岩井の湯。 山陰の和の奥ゆかしさ、安堵感に包まれるひととき。創業130年、江戸時代から続くくつろぎの宿。


岩井屋


岩井屋(湯船)



【寸感】
1300年の歴史を持つ山陰最古の温泉地にして、奇習「ゆかむり」で知られる岩井温泉郷の宿「岩井屋」です。

泉質はpH7.1、源泉温度49.8℃のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(中性低張性高温泉)で、無色透明無臭。
口に含むと、カルシウムとナトリウムをそこそこ含む硫酸塩泉らしく、薄いながらのまろやかさが広がります。
浴感としては成分面での脱脂効果以外には特徴的なものはないながらが、体をじわじわと暖めてくれる良い湯です。
湯が新鮮なんでしょうね。
なお、保温・保湿効果は共にそれなり。
上を見ればいくらでも……という感触は拭えないか。

特筆すべき含有成分は、メタケイ酸(56.4mg/1kg)、メタホウ酸(7.3mg/1kg)。
ここにナトリウムイオン(250.1mg/1kg)、カルシウムイオン(260.1mg/1kg)、硫酸イオン(890.2mg/1kg)が加わりほぼ主成分。

湯船の構成は内湯一つと、離れに位置する貸切内風呂が一つ。
湯船は、内部構造が一部、直立した状態で胸元までの深さを持ち、立った状態で入るのか屈んで入るのか判断に迷う場面がある。
まあ胸元までの深さという点については、胸元から上に掛けては件の「ゆかむり」で温まれという趣旨が込められているのかも知れないが。
なお、サイズ的には、直立での入浴をどう捉えるかという問題はあるものの、パーソナルスペースを考慮すると6〜7人で目一杯。

浴場は景色を楽しませるような作りにこそなっていないが、木造で独自の雰囲気を醸成しており飽きさせない作り。
落ち着きリラックスしながら温泉を楽しむ環境という観点からいうと「整えられている」と言っていいでしょう。

寧ろ、景観を楽しませてくれるのは館内の方でしょうかね。
浴場へと向かう途中で通行する渡り廊下は池の上を通過する形となっており、ガラス越しながら鯉が泳ぐ様や、良く整えられた中庭の様で目を楽しませてくれます。


【三行】
 ・奇習「ゆかむり」で知られる岩井温泉郷の宿「岩井屋」
 ・湯船は、内部構造が一部、直立した状態で胸元までの深さを持ち、立った状態で入るのか屈んで入るのか判断に迷う場面があるが、こういう時こそ「ゆかむり」で暖まる、……のか?。
 ・1300年の歴史を持つ山陰最古の温泉地。




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