■株湯(三朝温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
・訪問時期 : 2016年11月
・住所 : 鳥取県東伯郡三朝町三朝634-1(参考)
・電話番号 : 0858-43-3022(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : 単純放射能泉(中性低張性高温泉)
・PH値 : 7.0(株湯1号泉)/7.2(株湯混合泉)
・湯温 : 38.2℃(株湯1号泉)/51℃(株湯混合泉)
・TAG : <低張性> <中性> <名湯百選>
・HP(参考) : 公式HPなし
【寸感】
鳥取県にある名湯百選の一つ「三朝温泉」発祥の湯。
……ということで、最も濃い源泉が湧いているのだろうと思ったら、そんなことはなかった。
泉質は単純放射能泉(中性低張性温泉)。
株湯1号泉、株湯混合泉(株湯1号、株湯2号)、町有混合タンク(1号泉、4号泉、6号泉)等々、混ぜ合わされたものも含めて源泉が多々あるのだが弱アルカリ性〜中性を取り、基本的には無色透明無味無臭で、口に含むと若干のまろやかさを感じることができる湯です。
ここでは混ぜ合わされたものではない株湯1号泉を例にとって含有成分に触れますが、特筆すべきものとしてはフッ素イオン(2.4mg/1kg)、ラドン(14.78メッヘ)以上。
一応、上記に加えてナトリウムイオン(165.1mg/1kg)、塩素イオン(148mg/1kg)、炭酸水素イオン(191.1mg/1kg)、メタケイ酸(49.3mg/1kg)、メタホウ酸(3.7mg/1kg)と記載することも出来るが、ここら辺りは混合泉の方が数値が概ね高い。
「発祥の地」以外の場所で掘り当てた方が、成分的に濃い温泉だったと言うことです。
なお株湯の湯船の構成は内湯のみ。
パーソナルスペースを考慮すると5〜6人で目一杯といった感じ。
……というか、浴槽の小ささもそうだけど浴場自体に圧迫感・窮屈感を覚える感覚がある。
外湯はどこもこじんまりとした構成だけど、株湯は殊更にそれを感じた印象です。
そして何よりも、湯温がかなり熱め。
黒瀬訪問時はまだ「冬場」と言える自機だったからかも知れないが、個人的には夏場などに浸りたい湯温ではない。
ボディーソープ・シャンプー等のアメニティーは何もない為、必要ならば持込みが必要。
浴感としてはそもそも湯温が熱いということもあると思いますが、保温効果が非常に高くぽかぽか感が持続する感覚が強めに感じられました。
ぬるぬる感といった特徴的な浴感はなく、アルカリ由来の脱脂効果も薄い。
すべすべ感はやや、保湿については上を見れば幾らでもといった印象か。
なお、歓楽街として温泉郷を形成する西寄りの地域の方(薬湯など)が、泉質的には含有成分量豊富なので「三朝温泉発祥の湯に入るんだ」という思い入れがなければ、わざわざ入りに行く必要はないと思いますぜ。
悪天候などでは尚更です。
株湯の建物周辺には飲泉場・足湯があるものの、これも三朝温泉郷内にある「薬湯」で代用できます。
飲泉した時の味を見るに、含有成分量の違いが株湯と薬湯で顕著に出ており、基本的にはどちらも若干のまらやかさがあるだけながら、薬湯の方がしっかりとした「濃さ」を感じることができるかと思います。
総括すると、三朝温泉発祥の湯という要素を重視するならば入って置いて損はないが、無理してまで浸るものでもないと相成りますかね。
【三行】
・「三朝温泉」発祥の湯。
・窮屈感も有り、冬場はともかくとして夏場などに浸りたい湯温・環境ではない。
・入って置いて損はないが、無理してまで浸るものでもない。