十八楼(岐阜県)




■十八楼(長良川温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年11月
 ・住所 : 岐阜県岐阜市湊町10(参考)
 ・電話番号 : 058-265-1551(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)
 ・PH値 : 6.5
 ・湯温 : 16.3℃
 ・TAG : <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : 岐阜県の老舗旅館は長良川温泉の十八楼【公式サイト】


十八楼(全体)


十八楼(玄関)



【寸感】
岐阜県は金華山の麓・長良川の川沿いに位置し、保護地区内に立地する松尾芭蕉に縁を持つ宿「十八楼」です。

今回、愛知県から余裕で帰宅できる距離なのにも関わらず出張で宿泊利用してみました。
何よりも長良川温泉を堪能してみたかったし、なんか色々と疲労やら何やらが溜まって限界だったんですね。

では早速、温泉の話に移りたいと思います。
泉質はpH6.5、源泉温度16.3℃の単純鉄冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)。
尤も、特筆すべき含有成分は、20.8mg/1kgの総鉄イオンぐらい。

しかしながら、この鉄の含有量はなかなか見た目にインパクトを与えてくれており、湯は赤味掛かった土気色の濁り湯となっていて湯船の底は愚か中程までも見通せない程の濁り具合。
冷鉱泉ということもあって入浴に適した温度に加温されていて新鮮ではない故という部分もあるわけですが、逆にこの色合いの方が風情を感じさせてくれます。
飲泉不可ですが、口に含むと仄かな金属味があり20mg/1kgを超える鉄泉らしい確かな口当たり。
加温もぬるめで長湯向きの設定となっているところも良い。

特に件の「蔵の湯」は、モダンさと古き時代感が合わさり合って独特な雰囲気を醸す。
硝子越しではあるものの長良川沿いの景色や、浴場の天井部にあるステンドグラスなどを眺めることが可能です。

さて、湯船の構成ですが内風呂三つに露天風呂一つの構成というもの。
サウナ等はなし。

内風呂の一つは前述した赤味掛かった土気色の濁り湯を湛える「蔵の湯」で、残り二つの浴場とはそもそも隣接しておらず離れの位置にある。
蔵の湯はパーソナルスペースを考慮しても10人が一度に浸れるサイズが確保されています。

内湯の残り二つは薬湯と、シルキーバス。
(というか、この二つと露天は温泉ではない)
どちらも3〜4人で目一杯というサイズ。
ただ、蔵の湯に限らずモダンさを謳っているだけあって、湯船の随所にライトを設置し鮮やかな彩りを演出し視覚でも楽しませてくれる。
残りの露天風呂は、6〜7人で目一杯となるサイズ。

蔵の湯はややぽかぽか感が持続する感触があったが、残りの内湯・露天風呂は蔵の湯よりも温度設定などが高めの割になかなか体が芯から温まる感触ではなかったし、保温効果は低かった感触。
特徴的な浴感はないが、鉄泉なので切り傷等には効果を発するはず。
飲泉不可が惜しまれるが、そもそも加温・循環ろ過・消毒ありなので飲泉口を設ける等で対応して欲しいところ。

長良川温泉。
温泉以外の部分では、景観保護地区を含めて気ままに散策するのも良いですし、その気になれば金華山(ロープウェイ)までのアクセスも徒歩で可能。
周辺を散策した後は、手湯・足湯もある。
山の上に位置する金華城も眺められる(夜間で期間ならライトアップもしている)し、川原町や金華山辺りを観光しに来るのならば泊まって損はないかと思います。


【三行】
 ・景観保護地区内にあり、周囲を含めて建物自体に雰囲気を持つ。
 ・鉄泉は赤味掛かった土気色の濁り湯で、新鮮でないからこその色合いだが、まぁいいんじゃないでしょうか。
 ・その気になれば金華山(ロープウェイ)までのアクセスも徒歩で可能。




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