佳松亭 積善館(群馬県)




■佳松亭 積善館(四万温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年09月
 ・住所 : 群馬県吾妻郡中之条町 四万甲4236(参考)
 ・電話番号 : 0279-64-2101(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 6.6
 ・湯温 : 64℃
 ・TAG : <低張性> <中性> <名湯百選>
 ・HP(参考) : 四万温泉 積善館 【公式】 | 四万の湯と懐石料理で訪れた方の心を癒す、歴史ある老舗旅館です。


四万温泉 佳松亭 積善館


四万温泉 佳松亭 積善館(飲泉)



【寸感】
群馬の名湯百選「四万温泉」に立地し、創業元禄七年(1694年)の群馬県・重要文化財指定された長い歴史を持つ宿になります。

早速、温泉の話に移ります。
泉質はpH6.6、源泉温度64℃のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)。
無色透明で無臭。

日本三大胃腸病の名湯の一つに数えられており飲泉可能。
飲むと口に広がる確かなまろやかさを持つ味わい。
飲み難さはなく、すいすいと飲み勧められますが、結構な量のヒ素(1.24mg/1kg)が含まれているので(除去処理されていると思いますが)飲泉量には注意が必要かと思われます。
 ※特に注意書きのようなものはなかったが。

特筆すべき含有成分量は、ナトリウムイオン(419mg/1kg)、ヨウ素イオン(2.1mg/1kg)、メタケイ酸イオン(136mg/1kg)、メタホウ酸イオン(46.5mg/1kg)。
ここにカルシウムイオン(159mg/1kg)、硫酸イオン(401mg/1kg)が加わって主成分。

ちなみに、日帰り入浴で利用可能な湯場は二つ。
一つは重要文化財に指定されている昭和五年建造の元禄の湯。
重要文化財というだけあって趣のある風呂で、湯船は五つ。
床面よりも低く作られた湯船であり、3〜4人で目一杯となるサイズが四つ、4〜5人で目一杯となるサイズが一つの構成。
どれもぬる湯で、四万温泉源泉の熱さを感じる場面はなさそう。
塩素消毒臭などはなく、昔ながらの施設ながら、天井が高く窮屈を感じることがない湯場で、年代を経た湯船にロマンを感じながら浸れます。

中性泉で脱脂効果やすべすべ感・ぬるぬる感といった特徴的に浴感には乏しいですが保温・保湿効果ともにそこそこ高く、浴後はしっとり感とぽかぽか感が続きます。
ちなみに露天風呂はなく洗い場も一つだけで、汗を流すための施設といった感じ。
混み合い具合にもよりますが、洗体・洗髪などは諦めた方がいい場合の方が多そう。
個室の蒸し風呂もあるが電気灯はなく、入るのに勇気が必要となる設備です。

もう一つは重要文化財の湯場から完全に離れた場所にある混浴の岩風呂。
混浴で、且つ岩風呂と言うから、解放感ある浴場を想像していたわけですが、重要文化財の湯場の方がずっと解放感がありました。
湯船は一つの岩風呂の湯船の間に仕切りが設けられており、熱湯・やや熱湯の選択が可。
 ※なお、男女による仕切りなどはありませんし、物陰になるような場所もありません。

6〜7人も入れば目一杯という大きさで解放感もへったくれもないし脱衣所やらの不便さもあるが、こちらの方が源泉ままに近い熱湯であり四万温泉らしい湯だといえば、そうだといえる。
尤も、四万温泉らしい湯を堪能したいというなら四万積館でなくともいいわけだしだし、岩風呂は無理に入る必要はないかもとも思います。

宿泊者用の湯船と、家族風呂も備えていますが、何と言ってもここは元禄の湯でしょう。
やはり重要文化財の湯場が話のタネ的な強みかと。
ちなみに四万温泉 佳松亭 積善館の岩風呂は、四万温泉唯一の混浴風呂らしいです。


【三行】
 ・やっぱり、重要文化財に指定されている昭和五年建造の元禄の湯が見所。
 ・日本三大胃腸病の名湯の一つに数えられるので、ぜひ飲泉しておきたい、
 ・四万温泉 佳松亭 積善館の岩風呂は、四万温泉唯一の混浴風呂だが、開放感等もなく無理に入る必要はないかも。




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