大釜温泉(秋田県)




■大釜温泉(乳頭温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年08月
 ・住所 : 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達国有林(参考)
 ・電話番号 : 0187-46-2438(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 含鉄-単純酸性泉(酸性低張性高温泉)
 ・PH値 : 2.5
 ・湯温 : 94.2℃
 ・TAG : <低張性> <酸性>
 ・HP(参考) : 大釜温泉|乳頭温泉郷

大釜温泉



【寸感】
秋田県は乳頭温泉郷に属し、廃校を移築利用したという一風変わった外観と経緯を持つ旅館「大釜温泉」です。

廃校を移設し、その際可能な限り元の木材をそのまま使用したいう乳頭温泉郷の中でも風変わりな外観を持っています。

泉質はpH2.5、源泉温度94.2℃。の含鉄-単純酸性泉(酸性低張性高温泉)。
含有成分量は豊富とはいえないまでも、湯船の底が見通せない仄かに緑を混ぜる白濁りの湯。
口に含むとやや酸味を持つが金属味はありません。
香りはほぼ無臭。

含有成分で特筆するべき所は、水素イオン(3.2mg/1kg)、総鉄イオン(26.3mg/1kg)、フッ素イオン(2.1mg/1kg)、メタケイ酸(344.8mg/1kg)、メタホウ酸(12.8mg/1kg)。
ここに、硫酸イオン(354.9mg/1kg)が加わって主成分という感じ。

浴感としては、酸性泉であることもあって脱脂効果がそんなに高くない
保温効果は低い部類で、夏場はともかく冬場は浴後に身体を冷やさないようにしたいところ。
保湿効果は高めで、且つ総鉄とメタケイ酸で消毒・殺菌効果が期待でき、皮膚や粘膜の収斂作用も期待できる。
傷の療養や皮膚疾患なんかでは、湯治で高い効果が得られそう。
秋田藩主・佐竹義隆が湯治場として何度も訪れた温泉郷というのも頷けます。

湯船の構成は内風呂一つに、露天風呂が二つ。
内風呂は特に時代が掛かった作りで、洗い場も鏡がないなど不満点を感じる人が多そう。
なお、内風呂はパーソナルスペースを考慮すると7〜8人程度で目一杯というサイズ。
露天は10人からが入れる熱湯の湯船と、4〜5人で目一杯となるぬる湯の湯船という構成。

ぬる湯の湯船は山に面した位置取りをしていて、虫嫌いの人には「上から虫が降ってくる」という状況に耐えられず、浸っていられないかも知れない。
かくいう黒瀬ものんびりと長時間浸るというつもりにはなれず、そこそこで熱湯の湯船に移りました。
というか、さすがにリラックスして入っているという精神で入られなかった。
(湯船にもかなりの頻度で虫が居ましたからね。 ※2016年お盆期間の話)

また、入浴時間帯によって温度の変化が大きかったです。
夜間は湯温が高く、夕方から朝方は明らかにぬるい。

食事面で思ったことも記します。
秋田名物きりたんぽなどを含む地元の食材が目白押し。
しかしながら、山菜・きのこ類が大半を占め、物足りなさを感じたのも事実。
具体的には「ミニ七輪で焼く具材もきのこか……」ってのは思います。
田沢湖ビールを楽しもうとか、日本酒を楽しもうとかすると、やっぱりもうちょっと天麩羅とかが欲しくなる。

最後に、やっぱり虫嫌いの人は春夏秋冬要注意です。
ちなみに、前に別の面子と乳頭温泉宿泊を画策したことがあったんですが、冬場は部屋の中にカメムシ等が発生するという注意事項があった為、一部の反発を受けあえなく断念となったわけですが「夏場もそんなに変わらんなぁ」という印象です。


【三行】
 ・秋田藩主・佐竹義隆が湯治場として何度も訪れた温泉郷。
 ・廃校を移築利用したという一風変わった外観と経緯を持っています。
 ・虫嫌いの人は春夏秋冬要注意。




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