金生舘(山形県)




■金生舘(肘折温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ・訪問時期 : 2016年08月
 ・住所 : 山形県最上郡大蔵村南山2156-1(参考)
 ・電話番号 : 0233-76-2418(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 6.9
 ・湯温 : 49.3℃
 ・TAG : <低張性> <中性> <名湯百選>
 ・HP(参考) : 露天風呂の宿 金生舘

金生舘(全体)


金生舘(露天)


金生舘(湯の色の違い)



【寸感】
山形は肘折カルデラに湧く名湯百選「肘折温泉郷」に属し、カルデラ中心部に湧く黄金源泉を掛け流す旅館「金生舘」です。

泉質はph6.9、源泉温度49.3℃のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)。

含有成分で特筆するべき所は、リチウムイオン(1.5mg/1kg)、ナトリウムイオン(701.4mg/1kg)、ヨウ素イオン(1.2mg/1kg)、炭酸水素イオン(1282mg/1kg)、メタケイ酸(94.8mg/1kg)、メタホウ酸(44.1mg/1kg)、遊離二酸化炭素(649.5mg/1kg)。

中性泉ということもあって脱脂効果は高くないが、成分由来の洗浄効果を多少感じられるか。
保温・保湿効果は高く、浴後に熱がなかなか引かないのを身を以て体感できると思います。
湯治では、神経痛・胃腸病・皮膚病等に置いて高い効果が期待できそう。
夏場でも涼しい気候で快適に入浴できるが、やはり秋口・冬場に訪れたい。
尤も、豪雪地帯なので冬場は雪対策は必須+雪道運転技能が必要になりますが。

ちなみに、湯船の構成は内風呂一つに、露天風呂が二つ。
露天二つは、実際には一つの湯船が仕切られてるイメージで、仕切りを跨いで行き来が可能。
浴槽は全て繋がっており、露天(源泉注ぎ)→内風呂→露天(ぬる湯)の順で湯が流れており、熱さもそれに準ずる。
また、隣接する湯船で、熱湯・ぬる湯、即ち新鮮な湯・ちょっと鮮度の落ちる湯で明らかに色の違いを目視で確認できます。

なお、熱湯が緑掛かった土気色の濁り湯。
ぬる湯が土気色の濁り湯で、どちらも湯船の底は愚か、中程までも見通せない。
肘折黄金源泉とはよくいったものだと思います。
どちらも臭いは強く感じなかったが、顔を近づけると微かに硫化水素臭を感じた。
飲泉可否は不明だが、とりあえず味の方は微かな塩味と酸味、そして金属味があります。

金生舘。
建物は年代物で、清潔感等も平均には届かないぐらいの印象ですが、そこはリーズナブルな価格を見れば十分許容範囲。
難点は温泉街の中心地から離れており、肘折温泉郷を散策するに徒歩での移動はちと辛いこと。
温泉街は開湯1200年を誇る温泉街の鄙びた雰囲気を堪能出来ます。

また、黒瀬宿泊の部屋はエアコンがなく「この夏場に大丈夫か?」と思いましたが、夜間には気温も下がり扇風機でも十分に涼が取れました。
尤も、この辺りは人によっては「ちょっと……」と言うかも知れません。


【三行】
 ・肘折温泉に複数ある源泉の中で、掛け流しで黄金源泉を堪能できる宿です。
 ・肘折温泉郷の中心地かせ離れているため、肘折温泉へ徒歩でアクセスというのはちと辛い(冬場はなおさら)。
 ・金生舘さんのチョイスは、(時期にもよるが)リーズナブルと快適さを天秤に掛けることになりそう。




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