いよやかの郷(大阪府)




■いよやかの郷(牛滝温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年07月
 ・住所 : 大阪府岸和田市大沢町1156(参考)
 ・電話番号 : 072-479-2641(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性低温泉)
 ・PH値 : 7.5
 ・湯温 : 27℃
 ・TAG : <高張性> <中性>
 ・HP(参考) : 大阪 温泉・お食事・宴会もできる 牛滝温泉いよやかの郷

いよやかの郷



【寸感】
大阪岸和田に位置し、曰く地下1675m・7000万年以上前の地層から温泉を汲み上げる宿「いよやかの郷」です。
「白亜紀層から吹き出す源泉」と謳う温泉は、pH7.5、源泉温度27℃のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性低温泉)。
ちなみに、無色透明無臭(飲泉不可)。
なお、口に含むと塩味よりも苦みを感じる。

特筆すべき成分は、リチウムイオン(6.4mg/1kg)、ナトリウムイオン(4069mg/1kg)、炭酸水素イオン(3181.5mg/1kg)、メタホウ酸(92.4mg/1kg)。
ここに塩素イオン(4920.7mg/1kg)が加わり主成分となる感じです。
岐阜「湯の花アイランド」とかもそうですけど、地下深くから掘削して成分含有量豊富な温泉を引っ張ってくる施設はどこも豪勢な作りですね。

成分量は豊富だが加温・循環ろ過・塩素消毒有で、塩素消毒臭をやや感じるところはちょっと頂けない。
加温で浴感が損なわれる部分は、含有成分の中では遊離二酸化炭素ぐらいだし源泉温度も低め目なので加温はともかくとしても、浴槽に湯の注ぎ口がないのはちょっと……。
湯船の底にある湧出腔とかから、加温・循環ろ過織り交ぜて流し込んでいるんでしょうけど。
それでも、湯船に汚れがたまらないような構造になっているのはプラス要素です。

湯船の構成は内風呂二つに露天風呂が一つ。
水風呂と、10人からが一度に浸れる大きさの湯船。
ここにサウナが加わる。
露天風呂も15〜20人規模が一度に浸れる大きさを確保しており、狭さを感じる場面はなさそう。
特に露天風呂は景色を若干犠牲にしている風はあるものの、解放感を感じさせる作りを達成していると思います。

浴感という部分ではナトリウムイオン・炭酸水素イオンがかなりの量含まれているものの、塩素イオン等も多量に含有されている為、ぬるぬる感は「やや感じる」というレベルに留まる。
群馬・妙義グリーンホテルに似た浴感に感じられたが、長湯できる環境等々は「いよやかの郷」の方が間違いなく上ですね。
もうちょっとアルカリサイドに振れていたら、それこそ良い具合の特徴的な浴感に繋がっていたと思われるので、正直惜しい感じです。
また「とろみがかっている」という評判も見掛けましたが、黒瀬の主観で「とろみ」を述べるならば「非常に仄か」となる感じ。

それでも成分由来の脱脂効果、保温・保湿効果の高さも手伝って、浴後のしっとり感は十二分に体感できるかと。
保温は浴後もぽかぽか感が長続きする印象で、夏場や残暑が厳しい頃は湯上りはしっかり涼を取らないと汗が吹き出しそうだと感じました。

残念な点は、日帰り利用だと駐車料金を取られるところですかね。
1h無料、2h200円〜というレベルであり、館内利用3000円からで割引がありますが他所との比較となるとやはりマイナスポイントとしか思えない。
何だかんだ言って、ゆっくりしようと思っていても時間が気になっちゃうわけですしね……。
大阪とはいえ、和歌山・奈良県寄りの岸和田という場所でパッと見土地がないというわけでもないのだからと思わないでもない。

紅葉の名所「牛滝山」に容易にアクセス可能だったり、夏場は川での水遊び・秋口にキャンプ等々アウトドアを楽しめたりと、温泉以外も充実した施設です。


【三行】
 ・地下1675m・七千万年以上前の地層から温泉を汲み上げる。
 ・加温・循環ろ過・塩素消毒有で、塩素消毒臭をやや感じる。良い感じの浴感なだけに残念。
 ・日帰り利用だと駐車料金が掛かります。




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