鶴仙庵(石川県)




■鶴仙庵(山中温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年07月
 ・住所 : 石川県加賀市山中温泉東町1丁目ト-75(参考)
 ・電話番号 : 0761-78-0333(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 ・PH値 : 8.4
 ・湯温 : 48.2℃
 ・TAG : <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 山中温泉鶴仙庵 | ゆったりとした心で自然の風と語らうお宿

鶴仙庵


鶴仙庵(露天)



【寸感】
開湯1300年を誇り、松尾芭蕉に三名湯の一つと謳われた石川県の名湯百選「山中温泉」の宿「鶴山中」です。

温泉はph8.4、源泉温度48.2℃のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高音泉)
湯は無色透明・無臭で、飲泉可能。
飲泉時の味は「後味に薄めた牛乳を飲んだような何とも言えない口の中に残る風味」となります。
同じく石川は金沢の奥座敷にある名湯百選「湯涌温泉」も味わい的には同様ですが、山中温泉の方が含有成分が湯涌温泉よりもあらゆる面で薄く、山中温泉の味の傾向は湯涌温泉を大きく減衰させた印象となりますかね。
良く言うと、山中温泉の方が呑み易さがあります。

湯船の構成は内風呂一つに、露天風呂一つのオーソドックスな構成。
源泉掛け流しの露天風呂は10人からが入れるサイズを確保しており、野趣味に溢れ、夜間はライトの効果もあって、なかなかに素晴らしい入浴体験を提供してくれます。
洗い場等々はなく「ただ湯船に浸るのみ」という趣旨の露天風呂の為、体を洗ったり髭を剃ったり等は「内風呂で」となるわけですが、では内風呂はというとこちらは正直褒められたレベルではない印象。
湯船の大きさは6〜7人がパーソナルスペースを考慮しても問題なく浸れるサイズだが、塩素消毒の臭いを湯に浸かるまでもなく感じられ、露天風呂との落差が激しい。

含有成分で特筆すべき点は、フッ素イオン(2mg/1kg)ぐらいか。
ここに比率的に多い成分としてナトリウムイオン(134.4mg/1kg)、カルシウムイオン(239.4mg/1kg)、硫酸イオン(768.6mg/1kg)が加わる。
特徴的な浴感や一目で視覚に来るインパクトはなく、アルカリ由来の脱脂効果も、保湿面でも高いという程のレベルにはない。
保温効果は高く湯冷めし難い湯で、長湯向けです。

鶴山中さんの留意点としては、露天風呂が夜10:00まで、内風呂が夜11:00までしか入れない点か。
(長期連休期間中などは異なる)
ちなみに、朝は日の出から〜午前10:00まで、というかなり曖昧な入浴可能時間です。

山中温泉郷は金沢の奥座敷「湯涌温泉郷」と異なり、観光施設も充実し、酒造もあり、名物もあり、外湯もありと十二分に一日散策可能な温泉郷です。
温泉郷の雰囲気を楽しみながら、リラックスするのがいいんじゃないでしょうか。

余談ですが、ほぼ同じ内容の口コミをじゃらんに投稿しようとしたら蹴られた温泉地でもあります。
何が問題だったのだろう……。
飲泉時の口当たりは「山中温泉の下位互換の感触」とかネガティブに書いたのが悪かったんですかねー。


【三行】
 ・飲泉すると「後味に薄めた牛乳を飲んだような何とも言えない口の中に残る風味」が口の中に広がる。オススメ。但し、味わいは同じく石川の名湯百選「湯涌温泉」よりも薄い。
 ・観光施設も充実し、酒造もあり、名物もあり、外湯もありと十二分に一日散策可能な温泉郷。
 ・露天風呂は野趣味があっていいが、内風呂はちょっといただけない感触。




名湯放蕩録トップページに戻る


深守総合案内所トップページに戻る

暫定