毒沢鉱泉 神の湯(長野県)




■毒沢鉱泉 神の湯(下諏訪温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年06月
 ・住所 : 長野県諏訪郡下諏訪町社7083(参考)
 ・電話番号 : 0266-27-5526(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 含鉄(監)-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱泉)
 ・PH値 : 未記載
 ・湯温 : 2℃
 ・TAG : <低張性> <酸性>
 ・HP(参考) : 毒沢鉱泉神の湯

毒沢鉱泉 神の湯



【寸感】
信州は下諏訪温泉の最奥地に位置する鉱泉宿「毒沢鉱泉 神の湯」です。
さすがに「辺境」というほどの場所ではないですが道中上りがきつく、且つ行き違えない道路を通行するので注意が必要になる点を最初に注意点としてあげておきます。

さて、さっそく温泉の話に移ります。
湯は含鉄(監)-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱泉)で、pHは未記載だが浸っている限りは弱寄りの酸性に感じました。
無色透明で、昔はもっと香りがあると感じた気がするんだけど、今回黒瀬の体感上ではほぼ無臭。

含有成分で特筆するべき所は、水素イオン(2.5mg/1kg)、アルミニウムイオン(120mg/1kg)、総鉄イオン(138mg/1kg)。
ここに硫酸イオンが1102mg/1kgが加わり大数を占めます。

湯船の構成は内風呂二つのみ。
露天風呂、サウナ等といった設備もありません。
湯船は源泉温度が2℃の湯(?)を掛け流しているお一人様サイズの源泉槽一つに、加温・循環ろ過・消毒ありの加温槽が一つの構成。
加温槽はパーソナルスペースを考慮すると4〜5人で目一杯といったサイズ。

湧出量的に加温槽をどうこうできる量はないので、加温・循環ろ過・消毒も止む無しといった感じではあるものの、塩素の臭い等がないのは好感が持てます。
また、露天風呂はないもののテラスに出て下諏訪の山林を眺めながら涼を取ることも出来ますが、少なくとも例え夏場でも源泉槽に浸った後に涼を取ろうとは思わないはず。

当然ながら冷熱交互浴が可能ですが、源泉掛け流しの浴槽はかなりの温度差を持つため心臓の弱い人なんかは避けた方が良いかも。
尤も、2℃の源泉が注ぎ込まれていても、浴槽に溜まった湯(?)が2℃なんてことはさすがにないんだけれども、精々行って10数度です。
2〜3分も浸っていれば体の芯まで冷却されます。

飲泉可能で、飲泉すると「アルミニウムイオンと鉄イオンの含有量が130mg/1kgを超えると、飲泉時こんな味がするんですね」というのを身を以て体感できます。
つーか、同じ毒沢鉱泉である「宮の湯」で飲んだ源泉よりもずっと味が濃い気がする。
ちなみに、味は「かりんを水で薄めたような」には留まらず、レモンなんかの酸っぱさを伴う強い酸味が口の中に広がります。
寧ろ、一部の源泉で感じる如何にも「鉄」の風味といった異物感がないので、前も書いたけど「健康にいいこんな清涼飲料水があるんだ」と言われて出されたら、源泉なんて疑い見せずに飲める感じです。

日帰りでの入浴も可能なため、繁忙期は込み合うこと請け合い。
そして、混雑時は一度に入浴可能な人数を六人までと制限するそうなので、順番待ちが発生するかも。

浴感としてはしっとり感・保温感はあまり感じられないが、湯上り非常にさっぱりとし汗も後を引かないので、毒沢鉱泉「宮の湯」でも書いたが盛夏の頃や残暑の厳しい頃などに浸りたい湯です。


【三行】
 ・「アルミニウムイオンと鉄イオンの含有量が130mg/1kgを超えると、飲泉時こんな味がするんですね」というのを身を以て体感できます。飲泉オススメ。
 ・2℃の源泉が注ぎ込まれているため、源泉槽は心臓の弱い人なんかは避けた方が良いかも。
 ・混雑時は一度に入浴可能な人数を六人までと制限するそうなので、順番待ちが発生するかも。




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