新木鉱泉旅館(埼玉県)




■新木鉱泉旅館(新木鉱泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年06月
 ・住所 : 埼玉県秩父市山田1538(参考)
 ・電話番号 : 0494-23-2641(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 単純硫黄冷鉱泉(アルカリ性低張性冷鉱泉)
 ・PH値 : 9.4
 ・湯温 : 14.8℃
 ・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <アルカリ性>
 ・HP(参考) : 新木鉱泉 | 秩父 温泉 露天風呂付客室

新木鉱泉旅館



【寸感】
1827年創業、秩父札所巡りの門前宿として賑わった秩父七湯「御代の湯」を持つ埼玉の宿「新木鉱泉旅館」です。

金昌寺こと新木寺の「もう酒は飲まない!」と改心した荒木丹下に由来するということで、あまり日本酒党の黒瀬とは相性の良くないと思われる秩父七湯・新木鉱泉ですが、今回出張時の宿として利用させて頂きました。

まずは、予定到着時刻を大幅に超過したにも関わらず(しかも夕食なし利用で、さらに超過だから……)、丁寧に対応して頂き本当にありがとうございますと言いたいです。
かなり、ぶっちぎりました。
まさか秩父までがあんなに遠いとは思わなかったよ……。

さて、早速温泉の話に移りたいと思います。
泉質はpH9.4の単純硫黄冷鉱泉(アルカリ性低張性冷鉱泉)。
14.8℃の源泉は無色透明。
飲泉可能で、飲泉するとまろやかな味ながら塩味等はありません。
匂いは冷鉱泉の飲泉時に若干腐葉臭を黒瀬は感じました。
硫黄分が入っているので特に不思議に思う点はないが、加温槽では腐葉臭を感じられなかったところは記しておきます。

含有成分で特筆すべきところは、硫化水素イオン(6.1mg/1kg)。
ここに比率的にナトリウムイオン(156.1mg/1kg)、炭酸水素イオン(295.6mg/1kg)、メタケイ酸(45.5mg/1kg)を多く含む感じで、三重県の湯は七苦離を謳い恋の病にも効く(らしい)「榊原温泉」に似た泉質を持ちます。
決定的に違うところは、新木鉱泉が硫黄泉で且つ、源泉温度がより低いところ。

浴感としては、すべすべ感に若干ながら確かに感じ取れるぬるぬる感があり、柔らかな湯質です。
但し、5mg/1kg超えの硫黄分が入っているはずだが、特に硫黄由来の部分は感じられず。

湯船の構成は内風呂二つ、露天風呂二つに、小さなサウナといったもの。
内風呂は4〜5人からが浸れるサイズの加温槽と、冷鉱泉を掛け流す一人サイズの壺湯(人一人が足を畳んでようやく浸るサイズ)。
尤も、冷鉱泉を掛け流す樽の湯船は17.5℃の源泉で長時間浸っていられないため、これはこれで十分かも知れない。
露天風呂は4〜5人で目一杯となるサイズと、冷鉱泉を掛け流す湯船よりやや大きい完全一人用サイズの湯船の二個です。

秋口には紅葉が綺麗らしいと思われますが、やっぱり冷鉱泉という性質上、狙い目は盛夏の頃か、残暑の頃がいいかと黒瀬は思いますね。
折角の冷鉱泉ですしね。

余談になりますが、秩父八湯。
悲しいかな、もう八湯残っていないんですねー。


【三行】
 ・飲泉可能。
 ・浴感は、三重県の湯は七苦離を謳い恋の病にも効く(らしい)「榊原温泉」に似た感じ。
 ・冷鉱泉を堪能したいならば、狙い目は盛夏の頃か、残暑の頃かと黒瀬は思います。




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