鈴木旅館(北海道)




■鈴木旅館(登別カルルス温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年05月
 ・住所 : 北海道登別市カルルス町12(参考)
 ・電話番号 : 0143-84-2285(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 単純温泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 7.4
 ・湯温 : 46.0℃
 ・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : カルルス温泉 鈴木旅館 index

鈴木旅館



【寸感】
北海道は登別、1889年開湯の名湯百選「カルルス温泉」にあるリーズナブルな旅館「鈴木旅館」です。

泉質はpH7.4の単純温泉(中性低張性高温泉)。
含有成分で特筆すべきところは、メタケイ酸(120.4mg/1kg)とメタホウ酸(4.4mg/1kg)。
プラス要素は源泉掛け流しであり、飲泉も可能というところ。
飲むにしろ、浴感にしろ、変な癖のない長湯向けの肌に優しい温泉です。
尤も、保温・保湿ともに特別どうだというものはありませんが……。

湯船の構成は内風呂が三つで、露天風呂・サウナ等はありません。
それぞれ、熱湯(玉の湯:源泉)、やや熱湯(気泡湯)、ぬる湯(福の湯)で、ここに打たせ湯が加わる構成。
湯船の大きさは、熱湯・やや熱湯が3〜4人サイズで、ぬる湯が6〜7人規模。

打たせ湯は高さがないためあまり身体に強い圧力を掛けてはくれないが、こちらもぬるま湯でじっくりゆっくりと暖めていく心地よさがある。

カルルス温泉郷にあって、鈴木旅館ならではの強みは「寝湯代わりの湯治スタイル」
これは各々の湯船でしっかりと温めた後、枕木を置いて木床に横になって涼を取り、体が冷えたら湯船から温泉を掬って身体に掛けるというもの。
これが伝統と言うことで、黒瀬も実際にやってみましたが、良いですよ、これ。
わざわざ横になる為の枕木まで用意されています。
ぜひ、お試しあれ。
尤も、横になるための木床の面積は限られているため、繁忙期とはそんなことしてられないかも知れませんが。

さらに、強みをもう一つ。
リーズナブルさ。
他所では、下手すると素泊まり価格にしか届かないようなお値段で、一泊二食付で宿泊可能。
さすがに食事は「豪勢」という内容ではないものの、品数・味ともに十分満足です。
長期間に渡って湯治をしたい等の目的ならば懐に利いていること請け合い。

実際連泊も可能で本格的な湯治に向いていて、且つ「でも同じ浴場に浸り続けるのはなぁ」という人には「はしご湯」も可能です。
はしご湯参加宿は鈴木旅館の他三件だけだけど、それでも気分を変えるのにはもってこいでしょう。

わざわざ足を運んでというのには成分面でちょっと魅力に欠ける泉質ですが、本格的な湯治に向く環境が整っている温泉郷だと感じました。
さすがに昔は湯治客で賑わった場所だと思いましたし、ぶっちゃけ同じく過去に湯治客で賑わっていたとある長野県・鹿教湯温泉などよりも今もその面影を残していると思います。

建物はさすがに年代を随所に感じさせ、調度品等は草臥れた感が否めませんが、清潔感もあり良く手入れされていると思います。

最後に、カルルス温泉全体の注意点として、カルルス温泉は温泉郷とはいっても、近場の観光施設はどれも自動車での移動が大前提になります。
(クマ牧場、伊達時代村、地獄谷等)
散策するにしてもカルルス温泉郷にはこれといった土産屋等もないので、登別温泉まで行った方が良いかもしれない。
バードウォッチングに来たんだというのならば話は別だが。

湯に浸ってのんびりというのではすぐに飽きが来るという方は、当然無料wi-fiなんてものが完備されているわけはないので、何かしら時間を潰せるものを持って行った方が良いかと思います。


【三行】
 ・鈴木旅館伝統の「寝湯代わりの湯治スタイル」はオススメ。
 ・他所では下手すると素泊まり価格にしか届かないようなお値段で、一泊二食付で宿泊可能。リーズナブル。
 ・温泉に浸る以外は何もないと思っておいた方が良い温泉地です。




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