■ニセコ五色温泉旅館(五色温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
・訪問時期 : 2016年05月
・住所 : 北海道虻田郡ニセコ町ニセコ510(参考)
・電話番号 : 0136-58-2707(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : 含硫黄-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉[硫化水素型](酸性低張性高温泉)
・PH値 : 2.6
・湯温 : 76.1℃
・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <酸性>
・HP(参考) : ニセコ五色温泉旅館【公式】ホームページ
【寸感】
北海道はニセコ温泉郷に属する温泉旅館「五色温泉」です。
北海道を離れてから一度台風で壊れ修理したと聞いていた通り、黒瀬の記憶とは異なる装いになっていました。
それ以外でも、昔はもっと五色温泉までの移動に時間が掛かっていた気がしたんですが、実にあっという間に到着したことにも驚かされましたぜ。
何だろう、時間の感じ方が昔と異なっているというか……。
話が逸れました。
早速温泉の話しに移ります。
泉質はpH2.6の含硫黄-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉[硫化水素型](酸性低張性高温泉)。
長時間に渡って浸り続けていると、肌荒れの原因になったりする強酸泉です。
長時間に渡って堪能するつもりならば、5〜10分浸り、インターバルを置いてまた浸るということを心懸けた方がいいでしょう。
まあ、黒瀬の過去の経験上、体感的にph2.0を下回ってこない限り、そこまで極端なことにはならない気がしますが。
それでも肌が弱い人とかは気にしたかけておいた方が良いかと思います。
北海道・川湯温泉とか秋田県・玉川温泉とか、pH2.0を下回ってくると「あれ、体がピリピリ痛いぞ……?」では済まない場合もありますからね。
浴後もまだしばらくヒリヒリが続くとかね。
pH2.0以上ならば、成分構成にもよるけど、よっぽどですからねー。
含有成分で特筆すべき所は、水素イオン(2.5mg/1kg)、ナトリウムイオン(399.2mg/1kg)、第一マンガン(13.7mg/1kg)、フッ素イオン(10.1mg/1kg)、メタケイ酸(219.2mg/1kg)、メタホウ酸(34.2mg/1kg)といったあたり。
また比率的に多いところとして、マグネシウムイオン・カルシウムイオンもナトリウムイオンと同等量含まれており、チオ硫酸イオン(1.5mg/1kg)、塩素イオン:1014mg/1kg、硫酸イオン:1911mg/1kgと成分豊富。
遊離硫化水素12.6mg/1kgと合わせて硫黄泉基準を大幅に超えてきて、湯治による効果が非常に期待できる湯です。
少なくとも、低血圧やら冷え性やらには硫黄の効果で抜群の威力を発揮するでしょう。
脱脂効果は高くなく、ぬるぬる感・すべすべ感といった特徴的な浴感には薄いけど、保温・保湿ともに文句なし。
良い湯です。
湯船の構成は内風呂二つに、露天風呂が一つ。
どれも足元どころか、湯船の中程までをも見通すことができない白濁の湯で非常に熱湯です。
注ぎ口の湯に手を当てようものなら、すぐさま熱さに手を引っ込めることになるレベル。
尤も、運良く湯を抜いての清掃直後に湯船に浸れれば無色透明の温泉を堪能出来るはずですが。
黒瀬が確認する限り、草津温泉などのように月一曜日指定はされておりませんでした。
湯船のサイズは、内風呂がパーソナルスペースも考慮して7〜8人サイズのものと、3〜4人サイズ。
露天風呂で10人程度が狭さを感じないかなという構成。
景色はニセコの山を臨む形なのだが、向きにはやや不満。
まぁ、覗き対策とす色々とやむにやまれぬ理由があるんでしょうけど。
難点は冬場でも熱湯で長湯してられないことですかね。
露天で身体を冷やしつつとはいえ、限度があります。
なお、建物の外には湯の吹き出し口が囲いもなく無造作に池のように存在しており、登別・地獄谷じゃないけど源泉に落ちたら全身火傷コース間違いなしです。
【三行】
・チオ硫酸イオン(1.5mg/1kg)、遊離硫化水素12.6mg/1kgと合わせて硫黄泉基準を大幅に超えてきており、湯治による効果が非常に期待できる湯。
・そこそこのpHがある酸性泉であり、熱湯でもあるため、長湯向きではない
・景色がニセコの山を臨む形だが、向きにはやや不満あり。