丸駒温泉旅館(北海道)




■丸駒温泉旅館(丸駒温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ・訪問時期 : 2016年05月
 ・住所 : 北海道千歳市支笏湖幌美内7(参考)
 ・電話番号 : 0123-25-2341(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : pH6.6(地蔵岩)/pH6.5(1号井)/pH6.5(2号井)
 ・湯温 : 44.8℃(地蔵岩)/50.6℃(1号井)/50℃(2号井)
 ・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : 支笏湖の宿泊予約は【湖畔の宿 支笏湖 丸駒温泉旅館】公式サイトで!秘湯 全浴槽が純度100%源泉掛け流しの天然温泉!千歳市・温泉宿

丸駒温泉旅館


丸駒温泉旅館 天然露天風呂1


丸駒温泉旅館 天然露天風呂2



【寸感】
北海道千歳市は支笏湖畔最奥地にあり、最大深さ140cmにもなる立って入る露天風呂を持つ宿「丸駒温泉旅館」です。

まず最初に、支笏湖の水位によって深さが変化する名物の自然露天風呂ですが、2016年黄金週間訪問時は深さが45cmでした。

北海道在住時代に何度か足を運んだ「立って入る温泉」。
久し振りに浸りに行ったというにも関わらず、そんな現状で正直ガクッと来ました。
支笏湖の水位は季節によって大凡予測できるので、立って入りたければ時期は選ぶことをオススメします。
尤も、例え45cmでも足下の玉砂利から湯が立ち籠めてくる独特の露天風呂は素晴らしいものです。

さて早速、温泉の話しに移ります。
泉質は、ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)。
内風呂が緑がかった茶色寄りの半濁で無臭、自然露天風呂が湯の新鮮さにものを言わせて無色透明。
飲泉可能であり飲むと、独特の渋味と苦味を感じます。

源泉は地蔵岩、一号井、二号井とありますが、どれもpH6.5前後の中性泉で45〜50℃前後。 含有成分量で特筆するべき所は、メタケイ酸(223.8mg/1kg)、メタホウ酸(39.3mg/1kg)。
カルシウムイオン、ナトリウムイオン、炭酸水素イオンは1:2:3ぐらいの割相で入っており、炭酸水素イオンが後ちょっとで340mg/1kgのラインにタッチという具合です。
遊離二酸化炭素も100mg/1kgオーバー入っていますが、身体に気泡がまとわる感覚は味わえません。
これは自然露天風呂でも同等。

浴感は、保温効果が湯冷めし難さに振れている感じでずが正直そこまで。
脱脂・保湿効果も上を見れば……というレベルですが、眼前に広大な支笏湖があり視覚的にリラックスできるというのはかなりの強みで、長湯向きの環境が整っているといって良いと思います。
支笏湖畔の最奥地ということもあって、早朝・夜間は静寂の中、世間の喧騒から切り離された世界を堪能可能です。

湯船の構成は、まず名物の自然露天風呂(内風呂と隣接せず。支笏湖畔に隣接というか、支笏湖と水路で繋がる)。
十数人からが入れる大きさがあり、源泉が足下湧出。
これに内風呂三つと、内風呂に隣接した露天風呂一つという構成。
内風呂で狭さを感じる場面はなさそうだが、内風呂隣接の露天風呂はパーソナルスペースを考慮するとに5〜6人といった大きさなので繁忙期等では狭さを感じる場面もあるかも。
なお、上記したが湯の新鮮さは自然露天風呂が最高。
ただ、景観でいうとやや高台に位置する「内風呂+露天風呂」の方が支笏湖を一望できる良さがあります。

総括して、足下湧出で、最大深さ145cmにもなり、源泉を湖(支笏湖)の水を用いて冷やす源泉掛け流しなんて滅多にないと思います。
話の種に一度浸りに行ってはどうでしょう?


【三行】
 ・支笏湖畔最奥地という環境がもたらす強みはかなりのもの、世間の喧騒を離れリラックス出来ます。
 ・足下湧出で、最大深さ145cmにもなる「立って入る温泉」で、源泉を湖(支笏湖)の水を用いて冷やす源泉掛け流し自然露天風呂は一度と言わず堪能する価値があります。
 ・支笏湖は時期によって深さが異なるので、立って入りたければ事前の水深確認必要。




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