■ホテル千石(石和温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
・訪問時期 : 2016年04月
・住所 : 山梨県笛吹市石和町川中島545(参考)
・電話番号 : 055-262-1059(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : アルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)
・PH値 : 9.1
・湯温 : 45.7℃
・TAG : <低張性> <弱アルカリ性>
・HP(参考) : ホテル千石へようこそ
【寸感】
山梨県の名湯百選の一つ、1961年開湯と比較的新しい石和温泉郷に属する「ホテル千石」です。
泉質はアルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)。
源泉温度45.7℃、pH9.1で無色透明無味無臭。
総含有成分量が383.9mg/1kgと微量で、正直特色のない湯です。
泉質面では弱アルカリ性の単純温泉で、言ってしまうと、通例の「肌に優しく長時間の入浴に向いた万人向けの湯」となりますか。
アルカリ由来の脱脂効果が目に見えて体感できるあたり、まだ注ぎ込んでいる温泉は良質かと。
また、メタケイ酸(58.2mg/1kg)、メタホウ酸(5.8mg/1kg)の値も基準値を超えており、そこそこの保温・保湿効果が期待できます。
湯船の構成は、内風呂一つと、内風呂一つ+露天風呂一つ、源泉掛け流し露天風呂の構成。
時間帯によって男湯・女湯を入れ替えるタイプで、入ることのできる湯船が内風呂一つ、内風呂一つ+露天風呂一つで切り替わります。
また、それぞれ浴場が離れており、繋がっていないため一々着がえた上での移動が必要です。
内風呂一つのみの方は10数人からが入れる巨大な湯船に、サウナが付随する形。
但し、外部に面した部分がなく(外の景色を眺めるなどができない)、昔ながらの銭湯よろしく壁に描かれた昇仙峡の絵を眺めることができるのみです。
長湯向けの湯質だけど、内風呂では昇仙峡の絵を眺めつつの入浴で、長時間浸るというのはちょっと……というのが正直なところ。
露天風呂は景観面では優れたところはなく、正直窮屈感を感じます……。
こちらも長湯向けの泉質だけど、長湯に向いているとは言い難いと感じました。
塩素消毒の匂いが鼻を付かないあたりが、唯一のプラス要素ですかね。
なお、鍵のかかるロッカー等がないため、脱衣所への貴重品の持込みはNGです。
【三行】
・石和温泉郷の泉質を堪能するというのならば、個人的には別のホテルないし旅館をオススメします。
・アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)で長湯向けの泉質だけど、長湯向けの環境が整ってるとは思いません。
・収容客数9000人規模を誇る日本屈指の温泉郷の一つですが、泉質面を重視する上ではわざわざ遠方から足を運ぶ理由に薄い温泉郷です。