こくや旅館(長野県)




■こくや旅館(鹿教湯温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年03月
 ・住所 : 長野県上田市西内876(参考)
 ・電話番号 : 0268-44-2517(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 ・PH値 : 8.1
 ・湯温 : 47.1℃
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : こくや旅館へようこそ - 信州 鹿教湯温泉

鹿教湯温泉 こくや旅館



【寸感】
長野が誇る名湯百選の一つ「鹿教湯温泉」の入口に位置し、内湯で名湯を楽しめるリーズナブルな旅館です。
温泉郷として見ると、鹿に化身した文殊菩薩云々の伝承を掲げ挙げる温泉地で、江戸時代より湯治場として栄えたとか色々背景はあるのかも知れないし、昨今で言うところの大河ドラマ「真田丸」に縁がある地というプラス要素はあるけれど、観光地として見れるものは「じゃあ何ですか?」というと……。

また、長野は非常に温泉の多いところですが、成分面で見ていくと「優れている」と言えるところは限られてきます。
もちろん、成分的な側面からだけでは名湯かどうかなんて決定できないわけですが、こと鹿教湯温泉に関して泉質面から言うのならば、わざわざ足を遠方から運ぶ理由がちょっと見付けられないレベルです。

というような厳しめの前述をはさみ、早速泉質の話しに移ります。
源泉温度は47.1℃で、湯は無色透明無味無臭。
ph8.1の単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)で、比率的に多い成分はナトリウムイオン(86.4mg/1Kg)、マグネシウムイオン(69.8mg/1Kg)、硫酸イオン(251.6mg/1Kg)、メタケイ酸(41.5mg/1Kg)といった感じ。
逆上せ難く長湯向きの、肌触りの柔らかい湯と言えば聞こえは良いですが、どこにでも遍在する何てことはない湯となります。
後は微かに硫黄分が含むものの、浴感や嗅覚と行った体感的な部分では感じ取れるレベルにないと黒瀬は思いました。
言ってはあれだが、距離的にもそう差異のない同じ長野の名湯百選「別所温泉」との比較になると、鹿教湯温泉の魅力がググッと落ちるイメージ。

湯船の構成は内湯が一つ。
源泉掛け流しの湯船は7〜8人からが優に浸れる大きさで、狭さを感じる場面はなさそう。
なお、温泉郷内に飲泉口があって飲泉可能ですが、無味無臭と上述した通り体感的には白湯を飲んでいるのとそう大差ない感覚です。
尤も、白湯を飲んでいる感覚で温泉を飲泉できるというのは強みかも知れませんけど。

今回、出張で目的地から離れていることを承知で鹿教湯温泉郷を利用しましたが、国民保養温泉地として「ゆっくり骨休めでの利用」が一番しっくり来るなと感じました。
「ゆったりと流れる時間に温泉三昧だけじゃあ……」という方は、何か自身が楽しめるものを持参した方が良いかと思います。


【三行】
 ・名湯百選で、国民保養温泉地に選出されているが、わざわざ遠方から足を運ぶ理由がちょっと見付けられない。
 ・なぜここを名湯百選に選んだのか、理由を問いたい。
 ・飲泉可能。




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