■城崎温泉 御所の湯(城崎温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
・訪問時期 : 2016年03月
・住所 : 兵庫県豊岡市城崎町湯島448(参考)
・電話番号 : 0796-32-2230(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(中性低張性高温泉)
・PH値 : 6.98
・湯温 : 58.4℃
・TAG : <低張性> <中性>
・HP(参考) : 城崎温泉観光協会|七つの外湯めぐり
【寸感】
開湯1300年の歴史を持ち、江戸時代には「海内第一泉」とも呼ばれた山陰丹波の名湯「城崎温泉」の立入湯の一つ。
最も新しく作られた城崎温泉の立入湯であり、設備・内装等々含め確かにそこいらのオーソドックスな日帰り入浴施設には引けを取りません。
一つ一つを見て行けば、露天風呂等々、同じ立ち入り湯の「鴻の湯」など上回るところも当然ありますが、はっきり言って、各湯各湯に願掛けされているご利益等を無視するのならば、御所の湯一つ入って置けば、城崎の泉質は堪能できるといってよいかと。
ちなみに、御所の湯は「火伏防災・良縁成就、美人の湯」
源泉が一度タンクに集められていて配湯が管理されている為、どの立入湯に入っても浴感の差がないんですよね。
しかも、加温・消毒・循環ろ過も基本的にセットになっている為、長所も短所も一緒。
各立入湯毎に湯船の構成や設備の違いがるものの、そこが差異の最もたるところとなると最大公約数的な場所一つでこと足りるとなるじゃないですか?
一応泉質にも触れます。
湯は無色透明、無味無臭。
泉質はph6.98のナトリウム・カルシウム-塩化物泉(中性低張性高温泉)。
成分部分に触れると、ナトリウムイオン(1000mg/1Kg)、フッ素イオン(2.4mg/1Kg)、臭素イオン(8mg/1Kg)、メタケイ酸(86.7mg/1Kg)があり、ここに塩素イオン(2300mg/1Kg)と来て、湯冷めしにくい湯と言った感じ。
正直なところ、浴後のしっとり感やすべすべ感といった体感的な感覚で特別優れていると思う部分はありません。
カルシウムが入っているって言っても457mg/1Kg程度なのでまぁ、上手い具合に浴後のベタベタ感に繋がっていないのかと。
湯船の構成は内風呂一つに、露天風呂が二つ、ここにスチームサウナが加わる感じです。
内風呂は大きく10人からが浸れるサイズ、天井も高く窮屈感はないが、繁忙期は入浴客を捌ける広さではない。
露天は高低差を設けた二つの湯船が隣接しており、やや熱湯の高所の湯船と、若干ぬる湯の低所の分かれますが、どちらも3〜4人で目一杯というサイズで手狭感があります。
黒瀬訪問時も御所の湯が最も込み合っており、繁忙期(卒業シーズン)だったこともありゆっくり浸れる状況にはありませんでした。
城崎温泉街の回遊バスの運ちゃん曰く「年数度の繁忙期以外はじいさん・ばあさんしか居ないし、そもそも繁忙期以外は静かなものだよ」ということで、繁忙期に合わせた拡張をすると無駄に広大になってしまうということなんでしょうね。
【三行】
・城崎温泉の七つの立入湯の一つで「火伏防災・良縁成就、美人の湯」の効能が謳われる。
・正直、各湯各湯に願掛けされているご利益等を無視するのならば、御所の湯一つで事足ります。
・城崎温泉はどの立入湯に入っても、泉質の違い・浴感の違いはありません……。