入之波温泉 元湯 山鳩湯(奈良県)




■入之波温泉 元湯 山鳩湯
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ・訪問時期 : 2016年02月
 ・住所 : 奈良県吉野郡川上村入之波391(参考)
 ・電話番号 : 0746-54-0262(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性温泉)
 ・PH値 : 6.6
 ・湯温 : 39.6℃
 ・TAG : <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : 奈良吉野 入之波温泉元湯 山鳩湯

入之波温泉 元湯 山鳩湯



【寸感】
奈良の名湯百選「十津川温泉」に肩を並べる泉質を持つ、大迫ダムに面した一件宿「入之波温泉 元湯 山鳩湯」です。
奈良県で名湯百選に選出されている湯本は「十津川温泉」だけですが、それらに肩を並べる湯本もわりかし無数に存在します。
(単純に比較できないだろうという指摘も多分にあるけど)

入之波温泉 元湯 山鳩湯もその一つで、ph6.6のナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性温泉)で、飲泉まで可能という付加価値のある温泉です。
十津川温泉郷の方が奥吉野の最奥部という秘境に立地しており、夜間の静寂度合いや夜間に天を覆う星空が幻想的なレベルであるとか、体験的なプラス要素が強いというのは事実かも知れないけれど、黒瀬的には泉質面では十津川三源泉勢を凌いでいると感じます。

成分構成では、ナトリウムイオン(570mg/1Kg)、フッ素イオン(2.1mg/1Kg)、炭酸水素イオン(2127mg/1Kg)、メタケイ酸(142mg/1Kg)、メタホウ酸(7mg/1Kg)。
ここに遊離二酸化炭素(142mg/1Kg)と十津川温泉に肩を並べつつ、鉄分(1.4mg/1Kg)が含まれていることで湯船は茶褐色の湯で満たされています。
(鉄分が含まれているから茶褐色というのは正しく無いが、時間経過でこの色になっているという意味で)

源泉温度が39.5℃と温めで長時間湯船に浸っていられるというのも、個人的には強み。
十津川温泉(上湯・下湯)では源泉温度75℃オーバーで加水が必要ですが、山鳩湯では湧出量300L/分と豊富な源泉をガンガン掛け流せますからね。
露天風呂からの景観といったものは貯水された大迫ダムで奥吉野の最奥地よりかは一歩劣りますが、それでも春夏秋冬の四季の自然を堪能可能です。

ちなみに、源泉を飲泉した感想は、The・鉄分といった感じのまずさを持ちますが、炭酸のシュワシュワ感が含まれていない分、まだ呑める味わいです。
もっとまずいと感じる源泉も無数にありますしね……。


【三行】
 ・奈良の名湯百選「十津川温泉」に肩を並べる泉質。
 ・飲泉可能で、飲泉用の取水口からの源泉は赤茶色の湯の華が浮き、浴用の湯船では底を見通すことの出来ない褐色の湯となる。
 ・源泉温度が39.5℃と温めで長時間湯船に浸っていられます。




名湯放蕩録トップページに戻る


深守総合案内所トップページに戻る

暫定