■静響の宿 山水(十津川温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
・訪問時期 : 2016年02月
・住所 : 奈良県吉野郡十津川村平谷946−1(参考)
・電話番号 : 0746-64-0402(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)
・PH値 : 未記載
・湯温 : 75.6℃
・TAG : <名湯百選> <低張性> <中性>
・HP(参考) : 吉野の温泉宿 山水
【寸感】
奈良県は奥吉野の秘境にあり、名湯百選の一つ「十津川温泉」の下湯源泉を掛け流す静響の宿「山水」です。
既に十津川温泉の「上湯温泉 神湯荘」に浸っているのにまたかと言われそうですが、実は十津川温泉は三つの湯本があったりするわけです。
道の駅「十津川郷」付近の「湯泉地温泉」、山水付近の「十津川温泉(下湯温泉)」、そして山水からさらに上流にある「上湯温泉」。
全て湯質が異なるという触れ込みだったので浴感でどんなものかと期待して言ったわけですが、正直「上湯温泉」と似通ったというかほぼほぼ同等の泉質でした。
強いて言うなら十津川温泉(上湯温泉)の方が十津川温泉(下湯温泉)よりも僅かに硫黄成分があるぐらい。
即ち、泉質的に上湯温泉の方が……と思わないでもない。
ともあれ、さっそく温泉の話に移りたいと思います。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)でぬるぬる浴感寄りの成分構成ですが、個人的にはやっぱり「ぬるぬる」というよりも「さらさら感・すべすべ感」と言い換えたい。
少なくとも「ぬめる」感覚はない。
成分的には、ナトリウムイオン(441.7mg/1Kg)、フッ素イオン(5.4mg/1Kg)、炭酸水素イオン(1008mg/1Kg)、メタケイ酸(89.1mg/1Kg)、メタホウ酸(21.3mg/1Kg)が多いという、中性という点以外は王道を行く「美人湯傾向の湯」です。
湯は無色透明。
なお、成分上は微かに硫黄分が含まれていますが、黒瀬が注ぎ口の湯からそれを関知することは叶いませんでした。
湯船の構成は、内風呂一つに露天風呂二つ(寝湯あり)に、貸切露天風呂という感じ。
湯船自体もどれも6〜7人からが入れる大きさを確保しているし、収容客数的に見ても狭さを感じることはないかと思います。
上湯温泉と非常に似通った泉質で、上湯温泉までの距離も10km程度しか離れていません。
では、奥吉野の最奥地「上湯温泉」ではなく、敢えて下湯を堪能すべき理由は何かというと、個人的に述べるならばそれは露天風呂のパノラマ感。
吉野川に面していて、且つちょうど川の湾曲している地点という立地で、春夏秋冬それぞれ異なった大自然をパノラマで堪能できるだろう開放感満天の露天風呂は素晴らしいと感じます。
この開放感は「上湯」では感じられないと黒瀬が強く思う部分ですかね。
都会の喧噪を離れた夜間の静寂感という観点で言えば、どちらも素晴らしいですが、殊更「開放感」を味わいたいのならこちらをオススメしますかね。
【三行】
・奥吉野の秘境、それも吉野川に面するパノラマ露天風呂は開放感抜群で素晴らしい。
・上湯温泉と非常に似通った泉質で、上湯温泉までの距離も10km程度しか離れていません。
・成分上は硫黄分が含まれていますが、黒瀬が注ぎ口の湯からそれを関知することは叶いませんでした。