松茸山荘 別館 東山館(長野県)




■松茸山荘 別館 東山館(信州穴沢温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年02月
 ・住所 : 長野県松本市穴沢756(参考)
 ・電話番号 : 0263-64-3993(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性低温泉)
 ・PH値 : 7.6
 ・湯温 : 25.3℃  ・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 松茸山荘

松茸山荘 別館 東山館


【寸感】
信州松本にあって、地下1230mから汲み上げる源泉が名湯認定を受けた宿です。

早速温泉の話しに移ります。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性低温泉)。
pH7.5、源泉温度25.3℃の湯を加熱しているが、加熱で損なわれそうなものは遊離二酸化炭素(49.4mg/1kg)ぐらい。

含有成分で特筆するべきところはナトリウムイオン(1111g/1kg)、リチウムイオン(1.1g/1kg)、フッ素イオン(2.6g/1kg)、炭酸水素イオン(2553g/1kg)、メタホウ酸(21.1g/1kg)。
これで、美人湯傾向を阻害する成分がないのだから、そりゃあ「ぬるぬる感・とろとろ感」も演出されますよ。
特徴的な浴感を味わえるだけで「名湯」認定も頷けます。
つーか、岐阜の名湯「しらとり」をも上回るこの美人湯傾向の含有成分量(あちらはpH8.0とか、多少の差異はあるものの……)。
pH7.5の弱アルカリ性もいい具合にぬるぬる感を後押ししている。
素晴らしい。

但し、湯船の構成は内風呂のみでサウナもなく、長湯するというにはちょっと味気ない環境がマイナスポイントか。
それは四季によって色合いを変える山の景色を堪能できるにしろ、です。
湯船に浸って火照った体を冷やす場が脱衣所しかないというのも、ちょっと頂けない感じ。
「一息吐きたければ、上がって休憩場で休め」という意図なのかも知れませんが、なかなか着込んだ後に再入浴というのは二の足を踏みますぜ?
湯質が良いだけに、これは尚更そう思います。

なお、浴槽は内風呂一つの構成で、7〜8人からが一度に浸れる大きさですが、割と客足が多く黒瀬訪問時は狭さを感じました。

……。
露天風呂とはまでは言わないものの、せめて源泉温度が低めなので低温浴槽ぐらいは欲しいです!
岐阜の飯田温泉「湯元 湯華の郷」とかが、同じ美人湯傾向の泉質(含有成分量、体感などでは松茸山荘の相手にならないが)で、露天風呂+源泉ままの低温浴槽とかやっているので尚更そう思います。

今回、日帰り入浴利用の為、上記湯船構成の東山館利用だったんですが、宿泊で利用できる湯船に露天風呂等々のプラス要素があるなら一泊してゆっくり浸りたい湯ですね。
(調べた限り、ないようです……)
その名に冠するとおり松茸料理を堪能させてくれるらしいしね!

わざわざ大町くんだりまで行かずとも、こんな泉質が楽しめるなら「松本市民は大町温泉郷まで足を伸ばす理由なんてないな」とちょっと本気で思いました。

上諏訪、下諏訪、ぬる湯に毒沢鉱泉、ちょっと走って八ヶ岳に蓼科・奥蓼科。
いいなぁ、塩尻・松本……。
あの交通大渋滞さえなければ、夏場の気温も涼しいし良い土地だと思いますね。


【三行】
 ・名湯認定を受けた「地下1230mから汲み上げる源泉」は確かに素晴らしい。
 ・これこそ美人湯傾向の湯というのを、身を以て体感できる湯です。
 ・松茸料理が売り。




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暫定