金剛乃湯 リバーサイドホテル(奈良県)




■金剛乃湯 リバーサイドホテル(金剛乃湯)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2016年02月
 ・住所 : 奈良県五條市新町2丁目1−33(参考)
 ・電話番号 : 0747-25-1555(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性高張性低温泉)
 ・PH値 : 6.8
 ・湯温 : 24.5℃
 ・TAG : <高張性> <中性>
 ・HP(参考) : 奈良県五條市 宿泊施設|リバーサイドホテル

リバーサイドホテル


金剛乃湯


【寸感】
世が世なら「金剛峰寺のお膝元」として名を馳せる名湯になったかも知れない優れた泉質を持つホテルです。

早速温泉の話しに移ります。
まず、浴後のしっとり保湿感はちょっと信じられないレベルです。
そこらの下位名湯百選群では相手ならない浴感。

ぬるぬる感というよりも「肌のさらさら感」が半端ないという言い方の方が正しいと黒瀬は思います。
これでもうちょっとアルカリ寄りの泉質だったら、ぬるぬる感が凄まじいことになっていたかと思います。
この「さらさら感」の所以はpH6.8の中性泉だからでしょう。

加温・ろ過、消毒有りでもこの浴感を維持しているのは立派。
まー、高張性の優れた泉質に甘えているだけかも知れませんが。
そこを踏まえて、加温した源泉を掛け流すんじゃなくて、24.5℃の源泉を掛け流して湯船の方を加温すれば素晴らしい体験が出来るのにといつも思うんですけど、何か手間が掛かるんですかね?
24.5℃の源泉を加温してしまっている所為で1210mg/1kgも含まれている遊離二酸化炭素が水の泡です。
(体感的には、……悲しいかな、泡にすらなってないけどね!)

本当に、本当に、惜しいことしてると思います。
このさらさら感に、炭酸泉の体感がプラスさたれら奈良は疎か近隣地域で比類無き存在感を発揮できただろうに。

成分的には高張性の湯は、リチウム(21mg/1kg)、ナトリウム(3700mg/1kg)、炭酸水素イオン(5496mg/1kg)、メタホウ酸(172.2mg/1kg)、上述した遊離二酸化炭素を豊富に含み、保温・保湿共に非常に優れた浴感です。
湯船の構成は内風呂一つ、露天風呂一つ、サウナに水風呂。
内風呂・露天風呂とともに相応の大きさを持つが日帰り入浴施設として利用されているため、収容面では満足とは言えない。

不満点は、朝風呂に入れないとか、夜に温泉を堪能できる時間が短いなどなど。
別に隣接する日帰り入浴施設をホテルや宿の温泉として提携利用することにどーたらこーたら言うつもりはありません。
ただ、日帰り入浴客帰宅後にゆっくり湯船に疲れても良いんじゃないかなとは強く思います。

せっかくこんな素晴らしい源泉を掘り当てたんだから、金剛乃湯 リバーサイドホテルさんは宿泊客専用の湯船を用意すべきだと強く思いますね。
一時間ぐらいの貸切利用だっていい。
リバーサイドと名が付きながら、金剛乃湯で吉野川を眺められないっていう点も踏まえて、ぜひとも検討して頂きたいと思いますね!

総括すると「泉質は最高ランクだけど、他が足を引っ張っていると言わざるを得ない」となります。

今回は食事についても触れておきます。
料理の五割ぐらいが海の幸だったんですけど、奈良県って海に面していましたっけ?
五條市なんてほぼ和歌山県だから平気平気と言われれば、まぁそれまでなんだけど、それにしてももっと「奈良特産」ってものを織り込んできても良いんじゃないですか……?
食事に拘るタイプではないけど、それにしても量も味も中身もちょっと平均値を下回ると感じました。


【三行】
 ・加温・ろ過、消毒有りだが浴感に「さらさら感」有り。
 ・隣接する日帰り入浴施設を利用する形を取っており、朝風呂はに入れないし、夜に温泉を堪能できる時間も短い。
 ・金剛乃湯 リバーサイドホテルに宿泊するメリットは薄いと正直感じる。




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