大江戸温泉物語 楽湯下呂(岐阜県)




■大江戸温泉物語 楽湯下呂(下呂温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年12月
 ・住所 : 岐阜県下呂市森2458
 ・電話番号 : 0576-25-7037(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低音泉)
 ・PH値 : 9.9
 ・湯温 : 28.1℃
 ・TAG : <名湯百選> <低張性> <アルカリ性>
 ・HP(参考) : http://www.ooedoonsen.jp/gero/(下呂 大江戸温泉物語下呂【公式サイト】 岐阜県)

大江戸温泉物語 楽湯下呂(看板)


大江戸温泉物語 楽湯下呂(全体)



【寸感】
米投資ファンドのベインキャピタルの血が入った大江戸温泉物語グループが経営する下呂温泉のホテルです。
外資が入ったからか元からなのかはともかく、他の経営ホテル群同様に加温・循環ろ過・塩素消毒ありのコンボが決まるのは個人的には頂けない感じです。

話が逸れましたが、さっそく泉質の話しに移ります。
湯は無色透明、無味無臭。
温泉は源泉温度28.1℃で、ph9.9のアルカリ性単純低温泉。
含有成分は微量で体感的な部分として上げられるのは、アルカリ由来の脱脂効果ぐらい。
「自家源泉」を持つと言ったって、せっかくの新鮮な湯を使える環境下にあって「加温・循環ろ過・塩素消毒あり」では……という感じ。

その中で際立っているものはフッ素イオン(9.2mg/1kg)の含有量。
脱脂の後に殺菌・フッ素コーティングしてくれる湯と考えれば、さっぱり感が期待できそうだけど、こちらも体感的にはそれほどでもなかった。
まぁ、比率的に多い含有成分的がナトリウムイオン(37.5mg/1kg)、炭酸イオン(30.8mg/1kg)という感じで、総成分量が134.2mg/1kgでは成分由来の効能に期待するのは厳しい……。

湯船等等の話に移る前に、楽湯下呂で致命的だと思う部分にも触れておきます。
まず、何よりも立地面。
白川郷などから移築した合掌造りの民家を再現した下呂温泉合掌村に隣接しているとはいえ、下呂温泉メインストリートからは大きく外れた高台の上にあり、徒歩で噴泉地などへアクセスすることは困難です。

個人的には、温泉郷が持つあの独特の雰囲気を味わってこそと思うので、楽湯下呂に限らず下呂駅から波状に展開するメインストリートから大きく外れた立地の温泉宿は、下呂温泉を堪能するに当たって一段二段魅力が落ちると思います。
(とはいっても「既存の温泉街に新規出店できるようなスペースなんかないだろ」と言われればその通りでもある。)

こと、下呂温泉に置いては泉質的に「特徴的で、どうだ!」というのがない為、尚更雰囲気ありきという気が黒瀬はします。
いや、アルカリ性で美人湯傾向の、万人向けのすべすべ湯質といえばそうですが、泉質面だけを見ればもっとその傾向で特化した体験をできるところが無数にあるわけじゃないですか。
じゃあ「下呂温泉の強みはなんだ?」となった時に、飛騨牛とか言った類の地元食材であったり、一所に温泉街・歓楽街が密集した温泉郷の持つ雰囲気だったり、地元由来の物を扱う土産屋群であったり、特色の噴泉地であったりと思うわけです。

またも話が逸れましたが、湯船の構成に移ります。
湯船の構成は、内風呂四つに露天風呂が一つの構成。
スーパー銭湯ライクに、内風呂はジャグジーから寝湯といったものまでありますが、どれも大きさはありません。
浴場が「宿泊客で目一杯になることがあるのか?」というところもそもそもあるので一概には言えないけどれ、繁忙期等の利用では狭さを感じる場面も想定しておいた方がいいかもしれない。

唯一メインストリートから外れた高台にあって利点と思うことは、河原で開催される恒例の花火大会などは露天風呂から遠目に眺められるのかもと思うぐらいです。
(長野飯田の「天空の城」宜しく、雑木林が邪魔等々の理由があって満足な景観を確保できない可能性も多分にあるが)

夜景は期待できないので、朝〜夕の四季よりどりの自然景観に期待か。


【三行】
 ・下呂温泉のメインストーリートから外れた高台にあるため、温泉郷を散策したい場合は注意。
 ・自家源泉持ちだが、せっかくの湯は「加温・循環ろ過・塩素消毒あり」です。
 ・ベインキャピタルの血が入る大江戸温泉物語グループなので比較的安価に宿泊できます、ここを足掛かりに湯巡り手形でというのもありっちゃあ有りか。




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