中の島(和歌山県)




■中の島(南紀勝浦温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★★★
 ・訪問時期 : 2015年12月
 ・住所 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字勝浦1179−9(参考)
 ・電話番号 : 0735-52-1111(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(中性低張性高音泉)
 ・PH値 : 7.1
 ・湯温 : 51℃
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <中性>
 ・HP(参考) : 和歌山 島の温泉宿 南紀勝浦温泉 ホテル中の島【公式サイト】

中の島(全体)


【寸感】
個人的な評価としては同じ南紀勝浦で紀州藩主の徳川頼倫に「帰るのを忘れさせるほど」と言わしめた「忘帰洞」にも引けを取らない体験の出来る温泉宿です。
特に露天風呂「紀州潮聞之湯」は、視覚でも眼前に広がる海を楽しめ、聴覚でもさざなみの音を楽しみ、触覚と嗅覚では濁り湯の硫黄泉を楽しむことが出来、話の種という意味でも一度浸っておいて損はないと言えるでしょう。

さて、早速泉質面の話しに移りますが、ざっくり言うと南紀白浜に硫黄分を足して濁り湯にした感じです。
詳しく述べていくと、炭酸水素イオン・メタケイ酸・メタホウ酸の含有量が少ないとか色々差異はありますが、含有成分的には似た傾向にあります。
成分面で特筆するところはナトリウムイオン(1707mg/1kg)、チオ硫酸イオン(15.8mg/1kg)といったところで大きく療養泉基準を超えてきているところですかね。

分類的には含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高音泉)となりますが、低張性とはっても成分の総含有量は6000mg/1kgオーバーであり、中張性一歩手前で長く浸っていて湯疲れせず、手足がふやふやにならない良い湯です。
体感的には硫黄泉の効能で浴後も身体がポカポカするけど、保湿効果なんかはそこまで期待しない方が良いでしょうかね。マグネシウム・カルシウムの含有量も多いので、湯治すれば炎症鎮静効果、慢性湿疹・アレルギーの改善が見込めそう。

湯船の構成は、ざっくり言うと内風呂・露天風呂ともに一つ(?)ですが、10〜20は優に収納できる大きさを持っているので、パーソナルスペース云々で窮屈さを感じることはないでしょう。

注意事項としては、海を挟んで隣りに立地する「ホテル浦島」同様小型船に乗って旅館へと渡るため特別感のある体験ができるのはいいんですが、近くの駐車場までしか自家用車ではアクセスできないので、駐車場から船の発着場までのバス移動時間、船での移動時間も含めて時間を考慮しておかないと、チェックインに遅れる可能性があるという点ですかね……。


【三行】
 ・南紀勝浦の海に浮かぶ孤島の温泉宿で、静かに潮騒を聞きながら濁り湯の硫黄泉に浸れます。
 ・南紀勝浦、南紀白浜に近付く前に、この付近でガソリンを給油する事態にならないよう計画することを強くオススメする(昼飯代が捻出できるぐらいの金額を余計に支払うことになるよ!)。
 ・露天風呂「紀州潮聞之湯」は絶品。




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