上湯温泉 神湯荘(奈良県)




■上湯温泉 神湯荘(十津川温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ・訪問時期 : 2015年12月
 ・住所 : 奈良県吉野郡十津川村出谷220(参考)
 ・電話番号 : 0746-64-0256(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 ・PH値 : 8.3
 ・湯温 : 76.6℃
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 十津川 上湯温泉旅館 神湯荘|TOP

上湯温泉 神湯荘


上湯温泉 神湯荘(湯船)


【寸感】
奈良県は奥吉野の最奥地にある名湯百選の一つで、源泉掛け流しの宿「上湯温泉 神湯荘」です。

湯はph8.3のナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)で、無色透明。
源泉温度は76.6℃(HP記載では85℃)と高いが、基本的には多少の差異はあれど、和歌山・龍神温泉と非常に似通った成分構成からなる美人湯傾向の湯です。

特筆すべき成分は、ナトリウムイオン(407.3mg/1kg)、フッ素イオン(4.3mg/1kg)、炭酸水素イオン(1050mg/1kg)、メタケイ酸(90.9mg/1kg)、メタホウ酸(44.2mg/1kg)で、ほぼ日本三大美人湯の一つである龍神温泉と同等の泉質・成分。

寧ろ、ph8.3にこの成分比率で、カリウム・カルシウムやマグネシウム・アルミニウムと言った類のぬるぬる感を邪魔する成分がないので、もっと特徴的な浴感になっても良さそうなのに……と思わされるぐらい。

このあたりの寸感は龍神温泉でも同じ感想を抱いたが、「これぞぬるぬる感!」といった浴感の処はナトリウムイオン・炭酸水素イオンの数値を優にダブルスコアぐらいは叩き出しているので、やっぱり含有量的にちょっと弱いのかも知れません。

それでも美人湯傾向は変わらないので、浴後はしっとり保温が利いた感じになります。
アルカリ由来の脱脂効果もそれほど高くはないので、気軽に長時間・複数回入浴する感じで問題ないかと思います。
(個人差があると思うので、この辺は注意)

湯船はゆっくり温まることのできる5〜6人が限度サイズの内風呂が一つ(男女別なのでそれぞれ各一個)。
それと、神湯荘から離れた場所に設けられた露天風呂、家族風呂、貸切露天風呂が三つある構成。
貸切露天風呂は札で入浴中か否かが管理されており、入浴中でなければ札を「入浴中」にして利用可能。

夜の入浴(貸切露天風呂等)では仄暗いランプの灯りで源泉掛け流しの湯船に浸ることができ、世俗を離れた何とも言えない「落ち着いた静けさ」の中で日頃の疲労を癒すことができます。

一部の「ランプの宿」ほどの幻想的な雰囲気はありませんが、オススメですぜ。

ちなみに、台風による増水で川原の露天風呂が流された為、日帰り入浴はできなくなっているそうです。

参考までに(2016年1月現在)。


【三行】
 ・奈良の名湯百選「十津川温泉郷」が属する奥吉野の最奥地にあり静寂を楽しむことが出来る秘境です。
 ・冬場は積雪の恐れがあるため、スノー装備必須です。
 ・台風による増水で川原の露天風呂が流された為、日帰り入浴はできないとのこと、注意。




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