川湯温泉 亀屋旅館(和歌山県)




■川湯温泉 亀屋旅館(川湯温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年11月
 ・住所 : 和歌山県田辺市本宮町川湯1434(参考)
 ・電話番号 : 0735-42-0002(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)
 ・PH値 : 6.6
 ・湯温 : 57.9℃
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 世界遺産・熊野古道 川湯温泉 亀屋旅館【公式サイト】

川湯温泉 亀屋旅館(全体)


川湯温泉 亀屋旅館(川湯温泉)


川湯温泉 亀屋旅館(露天風呂)


【寸感】
和歌山県の名湯百選の一つで、且つ大塔川の川原に設けられた千人風呂を堪能できる宿です。

やはり何よりも川湯温泉の売りは熊野川の支流「大塔川」の河原で浸かる温泉でしょう。
地下八メートルから湧出する源泉で、川原を掘れば天然露天風呂になるという体験はなかなかできません。

尤も、黒瀬が尋ねた日は前日に大雨が降りしきり大塔川が増水した為、名物の川原の露天風呂には浸かれなかったんですけどね!(TT)
そんなこんなで、今回の評価は亀屋旅館さんが持つ源泉掛け流しの内風呂のみの評価となります。

内風呂は一つでパーソナルスペースを考慮すると5〜6人ぐらいが一度に入れる大きさの湯船です。
まず何よりも、湯温が57.9℃(川原の方は63℃?)と高く、これを掛け流しているため、水で薄めないと熱くて熱くてとてもじゃないが浸っていられません。

ちなみに内風呂に浸るお客さんが他にいない時間帯だったこともあってか、延々と源泉が掛け流され続けなみなみと湯が張られた内風呂を水で薄めるのに、黒瀬は20分以上の時間を有しました。
(水の注ぎ口がただの蛇口じゃなく、勝手に操作して良いかも解らなかったため)
「事前に説明ぐらいしてくれよ」と本気で思いましたぜ。

源泉掛け流しでも結局水で薄めないと入れないなら、それはそれで最初から薄めてある方が親切だなと正直思いました。
そういう観点で見ると、熱い源泉を独自の方法や工夫で冷まして掛け流している(新鮮さでは多少引けを取るが)岐阜県「中崎山荘 奥飛騨の湯」や群馬県「草津温泉」はさすがだなと思います。

さて、肝心の成分的な話しに移りますが、泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)です。
アルカリ性と中性の違い、且つ遊離二酸化炭素を含むと行った違いはあるものの、成分的には三重県「湯の山温泉」の泉質を上位互換する感じです。

フッ素イオン(6.5mg/1kg)、メタケイ酸(111.2mg/1kg)、メタホウ酸(8.5mg/1kg)が良い感じに含まれており美肌効果のある湯質で、且つ炭酸水素イオン(628.5mg/1kg)、遊離二酸化炭素(214.5mg/1kg)と来るため保温効果の高い湯冷めのし難い泉質だと言えるでしょう。
成分的には「ぬるぬる感」といった特徴的な浴感があっても良さそうなんだけど、黒瀬の体感では肌に優しい感じのさらさらとした湯でした。
単純に「中性」だからというには腑に落ちない部分があるので、この辺の理由に付いては色々知識を付けていく必要がありそう……。

尤も、黒瀬の体感的な話をするとあまりにも内風呂が熱過ぎたため、保温効果については成分的な由来のものなのか、単純に湯が熱過ぎたことによる湯冷めの遅延だったのかは正直不明です。

注意事項として記載しておくと、大塔川の川原に設けられる千人風呂は冬期間のみ堪能可能です。
(大塔川の流量が減る冬季に、川を堰き止めて巨大露天風呂を川原に作るため)
且つ、川原で天然露天風呂が楽しめるのは千人風呂が設けられていない期間になるようです(亀屋旅館専用)。
スコップで川原を堀り、My露天風呂を堪能したければこの期間に足を運んだ方がよいかと。

次回こそは、川原にできる露天風呂を堪能してきたいと思います!

一応書いておくと(当てにならないと思うけど)、アメニティ・料理・部屋の清潔さ等で特筆することは無い感じです。


【三行】
 ・大塔川の川原に設けられた千人風呂を堪能できる温泉地です(但し、千人風呂は冬期間のみ。冬期間以外は亀屋旅館専用の露天風呂が川原に設けられる)
 ・大塔川が増水したりすると川原の露天風呂には浸れないので、天気には注意!(但し、ゲリラ豪雨や早くからの事前予約だと天気に注意もへったくれもない)
 ・内風呂利用時は加水しないと入れないので注意。




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