■上御殿(龍神温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
・訪問時期 : 2015年10月
・住所 : 和歌山県田辺市龍神村龍神42(参考)
・電話番号 : 0739-79-0005(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
・PH値 : 8.0(上の湯)/7.8(下の湯)
・湯温 : 47.2℃(上の湯)/46℃(下の湯)
・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
・HP(参考) : 日本三美人の湯と呼ばれる龍神温泉にある旅館 有形文化財-上御殿-
【寸感】
和歌山県にある名湯百選が一つ龍神温泉郷にある有形文化財の宿・上御殿です。
紀州藩主徳川頼宣から公の宿の管理を龍神家が命ぜられて、上御殿の屋号を承ったことから始めるという長い歴史を持つらしいです。
なお、オススメ度★8の甘めの評価は、そういう特別感も堪能できるぜという意味も含まれております。
尤も、群馬県の法師温泉「長寿館」とかもそうだけど、有形文化財などの付加価値を持っているとやっぱり話の種になるし、体験としても記憶に残る特別感があって非常に良いと思うんだよね。
さて、早速ですが温泉の話しに移ります。
内湯は小さく4〜5人も浸かれば一杯一杯という感じ。
ただ余程のシーズンでもない限りは、湯船に浸れない数の人達が一度に場に揃うことなどそうそうなさそう。
露天風呂は貸切利用できるものが、内湯から離れた場所にある。
利用は入口に掛けた札で管理していて、誰も利用していなければ札を「入浴中」にして利用可能。
一人でゆっくりじっくり浸るも良し、家族団欒で浸るも良し、恋人と仲睦まじく浸るも良し、友達とわいわい浸るも良しと言った感じ。
ただ、こちらも家族(人によって数は異なるだろうが)で入るというのはサイズが厳しい気がします。
浴感・成分なんかは元湯の方に書いた通り。
群馬県は川中温泉、島根県は湯の川温泉とともに日本三大美人湯の一つに挙げられる温泉らしく、ph8.4の弱アルカリ性で成分的にはナトリウムイオン(365.5mg/1kg:参考)、フッ素イオン(4.5mg/1kg:参考)、炭酸水素イオン(906.1mg/1kg:参考)、メタケイ酸(64.9mg/1kg:参考)、メタホウ酸(11.2mg/1kg:参考)の値が療養泉基準を超えてくる感じの完全美人湯傾向の成分になります。
ぬるぬる感を阻害する成分も微量は入っていますが、美人湯傾向としてのぬるぬる感は体感できるレベルできちんと存在し、温泉に浸っているぜという体験を顕著に味わえるはず。
体感的なぬるぬる感でいうともっと凄いのがいくつもありますが、曰く「保湿・保温」とかいう観点から見ていった時に化粧水いらずの理想的なバランスだとか何とか。
本当かどうかは検証する術がないけど、入浴後の肌しっとり感は確かに凄いです。
こちらにも注記で書いておくけど、ラジウムはほとんど含まれておりません。
国の有形登録文化財に指定されている宿なので元湯を訪れた際などに外観を眺めるのも良いけど、紀州藩主・徳川頼宣を宿泊させるために設けられた部屋で殿様気分を味わってみるのもいいんじゃないでしょうか。
(御成りの間は上の写真の通り)
部屋の中に置かれている調度品なんかは当時のものをそのまま使用しているらしいですぜ。
【三行】
・日本三大美人湯の一つ。
・国の有形文化財に指定されており、紀州藩主・徳川頼宣を宿泊させるために設けられた部屋(御成りの間)がある。
・泉質としては、曰く「美人湯として化粧水いらずの保湿・保温効果を期待できる」とのこと。