郷愁の宿 元湯 奥大井観光ホテル 翠紅苑(静岡県)




■郷愁の宿 元湯 奥大井観光ホテル 翠紅苑(寸又峡温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年10月
 ・住所 : 静岡県榛原郡川根本町千頭279(参考)
 ・電話番号 : 0547-59-3100(参考)
 ・営業時間 : 11時30分から20時00分まで:日帰り時(参考)
 ・泉質 : 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)
 ・PH値 : 9.1
 ・湯温 : 43℃
 ・TAG : <名湯百選> <アルカリ性> <低張性>
 ・HP(参考) : 【公式】翠紅苑(すいこうえん)|寸又峡温泉の宿泊・日帰り温泉

郷愁の宿 元湯 奥大井観光ホテル 翠紅苑(全体)


郷愁の宿 元湯 奥大井観光ホテル 翠紅苑


【寸感】
静岡県は大井川を川沿いに北上し、川根温泉を越えて約50km走り続けると寸又峡温泉に到着します。
大型バスが通行する道なんですが、はっきり言って良く擦らずに通行しているなと思わせられる山道です。
大型バスが運行している道としては和歌山県の高野山も大概だけど、道の狭さで言ったら寸又峡温泉の勝ちでしょう。
運転に自身のない方は、大人しく大型バスを利用した方が良いかもしれません。

さて、アクセス面の話はこれぐらいにして、肝心の泉質に移りたいと思います。
名湯百選に分類されていますが、分類上は加温・循環ろ過・塩素消毒有りとなります。
但し、大町温泉「緑翠亭 景水」のような浸かっていて温水プールと見紛うようなキツイ塩素の匂いはなく、言われないと気付かないレベルなのは有難い。

浴槽の構成は内風呂一つに、露天風呂一つのスタンダードコース。
パーソナルスペースを考慮すると、内風呂で7〜8人、露天風呂共で5〜6人程度が一度に温泉を堪能できる許容人数かと思います。

湯は無色透明。
特筆する点は、これこそ「美人湯」というぬるぬる感で、ここでは「美女づくりの湯」と言われているようです。
成分的にはそう大した含有量はないものの、ナトリウムイオン(172.4mg/1kg:参考)と炭酸水素イオン(300.6mg/1kg:参考)・炭酸イオン(90.1mg/1kg:参考)の含有量に対してマグネシウムイオンやカルシウムイオンの含有量がほぼ無視できる量で、且つpH値9.1のアルカリ泉質が利いているのでしょう。

そして、もう一つ特筆する点としては、温泉の注ぎ口から堪能できる香りを挙げておきたいと思います。
硫化水素イオンの含有量(6.8mg/1kg:参考)に対して、黒瀬はそれ以上に強い香りに感じられました。
それも硫黄泉が持つ独特の匂いではなく、黒瀬は海辺で感じる潮の匂いに近いと思いましたぜ。

効能的には前述した成分と合わせてフッ素イオン(14.4mg/1kg:参考)とメタホウ酸(12.5mg/1kg:参考)の含有量がそこそこ多く(療養泉の基準超え)硫黄泉であるため、身体を芯から温めてくれる上に保温・保湿効果が期待できるんじゃないでしょうか。

山間の静けさを感じながら入る微温湯の露天風呂は格別だけど、視覚の上でも楽しみたいとなると紅葉の季節を狙った訪問がベストですかね。
部屋・食事・アメニティ・サービス面に関して言うと平均レベルは満たしており、特筆する点はないが不満を抱くようなこともないかと思います。


【三行】
 ・寸又峡は車で向かう上ではかなりの難所にあると思います、運転に自身のない人は大型バスもある。
 ・ぬるぬる感のある「美女づくりの湯」として知られているらしいです。
 ・山間の静けさを感じることができるけど、視覚の上でも楽しみたいとなると紅葉の季節がベストかも。




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