下部温泉 元湯旅館 大黒屋(山梨県)




■下部温泉 元湯旅館 大黒屋(下部温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年10月
 ・住所 : 山梨県南巨摩郡身延町下部56(参考)
 ・電話番号 : 0556-36-0031(参考)
 ・営業時間 : −(参考)
 ・泉質 : アルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)/アルカリ性単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 ・PH値 : 9.3/8.2
 ・湯温 : 51℃/32.5
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
 ・HP(参考) : 山梨県 下部温泉 元湯旅館 【大黒屋】

下部温泉 元湯旅館 大黒屋(下部温泉)


【寸感】
山梨県は「信玄の隠し湯」として知られる名湯百選・下部温泉の元湯旅館です。
さらにいうと、……素足のふるさと?

まず、かなりの微温湯で、三重の「まろき湯の宿 湯元榊原舘」と同程度の源泉温度を堪能できます。
まぁ、もうこう書いたら解ると思いますが、秋口やら冬場の冷え込みの激しい時期はオススメ出来ない感じですね。
やっぱり黒瀬的には盛夏の頃に涼を取ったり、夏バテやら熱気から来る疲労やらを取り除くのにもってこいの泉質だと思います。
(10月に訪問しておいて何言ってるんだという突っ込みはあるかも知れないが、10月でもまだ暑いものは暑いよ)

温度が似通っているからと言って泉質が似通っているわけではなく、下部温泉には榊原温泉にある「ぬるぬる感」がありません。
(ないと書くと語弊があるかも知れないけど、ぬるぬる感に秀でる温泉群に対しては比べるべくもありませんですはい)

pHが高めのアルカリ性単純温泉ではありますが、共同泉にしろ、下部温泉郷が心待ちにしていた高温泉である「しもべ奥の湯 高温源泉」にしろ、ナトリウムイオン含有量は91mg/1kg(参考:共同泉)、152mg/1kg(参考:しもべ奥の湯)であり、炭酸水素イオン・炭酸イオンの含有量もほぼ無視できる量です。
そこにカルシウムイオンが70.9mg/1kg(参考:共同泉)、111.9mg/1kg(参考:しもべ奥の湯)あるのだから、ぬるぬる泉質を期待するのは無理でしょう。

はっきりと身体で感じるぬるぬる感という浴感があるのはやっぱり強味で、同じ微温湯でも「榊原温泉いいなぁ」と改めて思わされます。
長野は八ヶ岳の「灯明の湯」と比較すると、こっちはこっちで泉質という観点で見ると完全上位互換されちゃうレベルですが、下部温泉は温泉郷として鄙びた町並みを散策できるという強味がありますぜ。

ちなみに、湯質は無色透明無味無臭。
高温泉(51℃)の方には「硫黄性臭味」と記載がありましたが、黒瀬が浸った限りでは知覚できず。
湯船の構成は冷温泉(32.5℃)と高温泉(51℃)の二つがあるが、露天風呂はありません。
それぞれの湯船はお世辞にも大きいとは言えず、パーソナルスペースも考慮すると3〜4人で一杯一杯。
冷温泉の湯船にずっと浸っているというわけには(多分)行かないので、一度に入浴出来る人の数は限られると思われます。

つーか、長野の渋温泉然り、奥蓼科の渋御殿湯然り、武田信玄ってぬる湯が好き過ぎるんじゃないですか?
ぬる湯の良さが分からん訳じゃないが、それにしても温泉方面で攻めると「武田信玄=ぬる湯」っていうぐらいに連想されるレベルで繋がっちゃってますよ。


【三行】
 ・山梨県にある「信玄の隠し湯」
 ・ぬるま湯のため秋口やら冬場の冷え込みの激しい時期はオススメ出来ない。
 ・下部温泉郷待望の高温泉も吹き出たが、やっぱりせっかくぬる湯の温泉郷に足を運ぶなら冷熱交互浴を楽しみたい。




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