■須賀谷温泉(須賀谷温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
・訪問時期 : 2015年11月
・住所 : 滋賀県長浜市須賀谷町36(参考)
・電話番号 : 0749-74-2235(参考)
・営業時間 : −(参考)
・泉質 : 単純温泉(中性低張性低温泉)
・PH値 : 6.94
・湯温 : 18.3℃
・TAG : <源泉掛け流し> <低張性> <弱アルカリ性>
・HP(参考) : 須賀谷温泉(すがたにおんせん) -滋賀県長浜市の温泉旅館- 【公式ホームページ】
【寸感】
小谷城跡の麓に涌き、曰く「織田信長の妹・お市、浅井長政も湯治した」源泉掛け流しの宿・須賀谷温泉。
湯船構成は内湯二つに、露天風呂が一つ。
内湯は、源泉を注ぐぬるま湯(冬場は肌寒さを感じるレベルなので、ぬるま「湯」ですらないかも知れないが)の湯船と、加温した湯船から成り、露天風呂も当然の如く加温有り。
内風呂はそれぞれパーソナルスペースを考慮しても4〜5人は一度に浸れる大きさで、内風呂の方も7〜8人は一度に浸れる大きさを確保している。
湯は赤茶色の濁り湯。
足下まで見通せないほどの濁りだが、赤茶色という方は酸化が進んだ故の色で湯の新鮮さでは一歩劣る。
尤も、源泉が18.3℃の冷鉱泉なので盛夏の頃でもないと加温なしには浸っていられないからここは仕方ないと言えば仕方ないかも知れない。
まぁ、長野県の毒沢鉱泉(源泉温度4.2℃)みたいに、18.3℃を下回る鉱泉もざらにある(中には源泉掛け流しもある)ので、個人的には18.3℃ぐらいならという気もしないではないけど。
ヒドロ炭酸鉄泉を泉質として謳っているが、鉄イオン(10.8mg/1kg:Fe2+、Fe3+合計値)の方はともかく、炭酸水素イオン(126.7mg/1kg)と溶存ガス成分・遊離二酸化炭素(6.7mg/1kg)の含有量では炭酸成分の方の効能を期待するにはちと辛いかと。
成分的には鉄イオン含有量以外は特に際立つところはなく、メタケイ酸・メタホウ酸も微量。
温泉の説明分に「戦国武将が傷を癒すのに使ったといわれ、効能も折り紙付き」とあったが、鉄イオン含有量が療養泉基準を超える鉄泉であり収斂作用が期待できるため、「傷を癒す」という目的に対する効能は確かに折り紙付きで上手く表現したものだと思った。
奥琵琶を観光する際や、浅井三姉妹街道を散策し歴史を楽しむ旅の途中などに、浸って見るのも良いんじゃないでしょうか。
ちなみに部屋は高級感と清潔感があるが、同じ滋賀県・雄琴温泉の高級路線からは一歩引いたイメージ。
食事・アメニティ・サービス等等、特筆することはない感じ。
【三行】
・曰く「織田信長の妹・お市、浅井長政も湯治した」名湯とのこと。
・成分的には鉄イオン含有量以外は特に際立つところはない。
・滋賀県の数少ない源泉掛け流しの宿だが、泉質重視派的にはわざわざ足を運ぶ理由に乏しいと感じる。