■炭酸泉の温泉旅館 ニコニコ荘（湯屋温泉）
・黒瀬的オススメ度 ： ★★★★★★☆☆☆☆
・訪問時期 ： ２０１５年０９月
・住所 ： 岐阜県下呂市小坂町湯屋475（参考）
・電話番号 ： 0576-62-3022（参考）
・営業時間 ： 不明（参考）
・泉質 ： 含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉（中性等張性冷鉱泉）
・ＰＨ値 ： 6.5
・湯温 ： 10.8℃
・TAG ： ＜中性＞ ＜当張性＞ ＜飲泉可能＞
・ＨＰ（参考） ： 下呂・湯屋温泉 炭酸泉の旅館 ニコニコ荘【公式サイト】
【寸感】
「暑さ寒さも彼岸まで」ということで、夏も終わるし涼しくなる前に岐阜県下呂市のひめしゃが温泉にでも浸かりたいなと思った訳なんだけど、そこまでいくなら下呂温泉郷が誇る温泉郡を堪能しても良いかなということで、近隣地域に当たる湯屋温泉をチョイスした次第でございます。
まず最初に、泉質は申し分ないです。
早速、温泉について触れていきますが、まず湯船の構成は内風呂一つに露天風呂が一つのシンプルな王道パターン。
ちなみに、内風呂は若干濁りを持った土気色の炭酸泉です。
源泉温度が10.8℃であるため加温はやむなしとしても「それでも水風呂ライクに源泉槽は用意して欲しいなぁ」というのが正直なところ。
「10.8℃でも浸かったらいいじゃないですかー」と言いたいところだけど、温泉湧出量が2L/分というのを見て、「ああ、色々とやれない量なんだな」と察しました。
ちなみに「あー、肌が溶けてるよ、今」といったようなぬるぬる感ではなく、肌に成分がまとわるような感じのぬるぬる感を堪能できます。
マグネシウムイオンが241.3mg/1kg（参考）も入っている割には、と思いましたが、ナトリウムイオン（1841mg/1kg：参考）の量と、高濃度でその名前を挙げないわけには行かない長野は松代温泉を上回る炭酸水素イオン量（4350.7mg/1kg：参考）が物を言っているんでしょうね。
ちなみにメタケイ酸（93.2mg/1kg：参考）・メタホウ酸（250.7mg/1kg：参考）と合わせて、鉄分イオンも16.4mg/1kg（参考）・フッ素イオンも2.5mg/1kg（参考）含まれており、鉄とカルシウムとメタホウ酸で消毒/殺菌し、ナトリウム・メタケイ酸で保湿/保温、さらにフッ素で身体をコーティングという中性泉だけど理想的な「美人湯」と言える泉質です。
但し、露天風呂は非常に小さく、パーソナルスペース的に二人も入れば一杯一杯。
それよりも何よりも気に掛かることは「何か内風呂と比べて土気色も薄いし源泉の匂いもないし、ヌルヌル感もないんですけど……？」という点。
これはちょっと頂けないー。
そして、はっきり言って、黒瀬はアメニティ面とかほとんど気にしないけど、それでも今回は一言言わせて欲しい。
用意されていたバスタオルに染みがあるんですけど、さすがにこれはどうなんですかね……。
せっかくの良泉質面を他が足を引っ張っていると言わざるを得ない。
館内施設等の清潔感などは平均値レベルかと思います。
鄙びた温泉郷の古宿と言ったレベルには達しておりませんが、だからといって特別優れているというレベルでもない感じ。
飲泉も出来るし泉質は本当に素晴らしいので、総括すると同じ温泉郷に他の旅館などがあるため（すぐ近くにより評価の高い「泉岳館」など有り）、そちらをチョイスするというのが良いのかも知れません。
ちょっと走れば濁河温泉もあるし、日帰り可能な距離圏にいますって人はひめしゃが温泉もある。
ちなみに、飲泉では「まずい」という言葉を胸を張って言うことが出来る味で、ひめしゃが温泉を思い起こさせるまずさですぜ！
ただでさえ、苦味やら酸味やらが口に含んだ瞬間に襲ってくるのに、炭酸がそれを際立たせてくれる感じで、人によっては吐き出した後「No thank you！」を突き付けるレベルです。
ぜひとも、堪能してみることをオススメしますぜ！
しかしながら、岐阜県の下呂温泉郷は、本当に良い温泉が揃ってますなぁ。
欠点は観光地という観光地が周りにないことだよね、特に湯屋温泉は。
【三行】
・申し訳ないが、湯屋温泉郷で一泊というのなら他の旅館等を薦めます。
・飲泉可能であり、泉質も申し分なしというか泉質は文句の付けようがない。中性泉だけど理想的な「美人湯」と言える。
・どうせなら、10.8℃の源泉水風呂なんかを用意してもいいんじゃないかと思いますが、湧出量的に期待できないか。