■ホテル木曽温泉(木曽温泉)
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
・訪問時期 : 2015年09月
・住所 : 長野県木曽郡木曽町三岳瀬戸ノ原9−57(参考)
・電話番号 : 0264-46-2700(参考)
・営業時間 : 11:00〜15:00(日帰り時、参考)
・泉質 : ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)
・PH値 : 6.8
・湯温 : 43.8℃
・TAG : <中性> <低張性>
・HP(参考) : ホテル木曽温泉
【寸感】
長野は御岳の麓に位置するホテル木曽温泉です。
御岳というと、岐阜県側で言う濁河温泉・湯屋温泉があり、もうこの時点で温泉成分の濃密さが窺い知れます。
まー、濁河温泉・湯屋温泉とは御嶽山を挟んで真逆の位置にありますが、それでも濃密で優れた泉質という部分は変わりません。
勿論、泉質部分に違いこそあれ、ですが。
そんなこんなで、まず最初に泉質は申し分ないです。
土気色の炭酸泉で、濁りもそれなりで湯船の底を確認できないレベルの濃度の湯です。
なみなみと注がれる源泉へ近付くまでもなく、独特な匂い、硫化水素の匂いを感じ取ることが出来ます。
飲泉は不可ですが、可能であっても成分的にはかなり「まずい」と感じる部類の泉質かと思われます。
湯船の構成は、内風呂が一つに露天風呂が二つという構成。
内風呂の大きさは必要十分で、パーソナルスペースを考慮しても7〜8人が同時に浸れる大きさです。
露天風呂は一つが昔寒天を作るのに使用されていたという釜を利用した大釜風呂ですが、こちらは大きさ的に大人一人で限界、パーソナルスペースを無視してどうにか詰めれば二人行けるぐらいの大きさ。
もう一つが檜風呂で、こちらもそんなにサイズきは大きくなく、大人が三人も入ればパーソナルスペース的に目一杯といった感じしょうか。
泉質はマグネシウムイオン(205.6mg/1kg:参考)・カルシウムイオン(342.6mg/1kg:参考)がそれなりに含有されているため、ぬるぬる感はありませんが、土気色の濁り湯と合わせて、炭酸泉というそれを補って余りある特徴を持つ湯といっていいでしょう。
ちなみにメタケイ酸(84.3mg/1kg:参考)・メタホウ酸(28.8mg/1kg:参考)に合わせて、炭酸水素イオン含有量が2673mg/1kg(参考)あり、良く身体が温まり湯冷めせず、且つ保温・保湿・炎症鎮静効果が期待できる湯です。
特に大釜風呂が炭酸泉であることを顕著に感じることができ、日本一を謳う岐阜は下呂湯屋温泉よりも身体にまとわる細かい泡の量が半端ない感じです。
というか、下呂湯屋温泉の「炭酸泉の温泉旅館 ニコニコ荘」は遊離二酸化炭素が2689.7mg/1kg(参考)に対して、ホテル木曽温泉の遊離二酸化炭素含有量が463.4mg/1kg(参考)なのに、肌にまとわる細かい泡の量に差が生じるのはホテル木曽温泉の方が湯が新鮮だからですかね。
※まー、「炭酸泉の温泉旅館 ニコニコ荘」は何だかんだ言って2L/分しか湧出量がないですからねー。
この泡の量が多いか少ないかは効能に余り影響がないというのもあるみたいですが、やっぱり視覚的・体感的には細かい泡が肌にまとわりつくことで「おお、温泉に浸っている!」と感じる部分があるのは事実です。
但し、大釜風呂以外の湯船ではこの炭酸泉としての泡が身体にまとわる感じが少なく、掛け流しなのに何の違いがあるんだろうと思わせられます。
浴室面での悪いところを記載しておくと、湯船や浴室に関してホームページに載せているような清潔感がないことですかね。
正直、館内の清潔感やらも同等で、料理等等に関して言うと全体的に平均値を下回るレベルかと思います。
この辺りは、泉質メイン派でない方からの高評価はかなり辛いだろうと黒瀬的は感じます。
ちなみに、日帰りも可能なのでお試し的にと言うので11:00〜15:00の時間帯を利用するのも良いかと思いますが、夜間・早朝にとっぷりぬるま湯に浸るのはやはり格別かと個人的には思います。
なお、冬期間は露天風呂が封鎖されるそうなので、木曽温泉に足を運ぶのにオススメ出来るのは紅葉が終わるぐらいまでの時期となりますかね。
ちなみに、温泉は朝7:00までしか入浴出来ないので朝食後の出掛けの前にというのも不可能です。
【三行】
・冬期間は露天風呂が封鎖される為、注意が必要。
・土気色の炭酸泉は、日本一の炭酸泉を謳う下呂湯谷温泉よりも「炭酸泉に入っているぞ」と黒瀬は感じられた。
・館内の清潔感やら料理等等は平均値を下回るレベルかと……。