国民宿舎渋御殿湯(長野県)




■国民宿舎渋御殿湯(奥蓼科温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年07月
 ・住所 : 長野県茅野市奥蓼科温泉(参考)
 ・電話番号 : 0266-67-2733(参考)
 ・営業時間 : 日帰り入浴可能(参考)
 ・泉質 : 単純酸性硫黄泉(酸性低張性低音泉) 、単純酸性硫黄泉(硫化水素型)(酸性低張性低音泉)
 ・PH値 : 2.7
 ・湯温 : 25.8℃・30.6℃
 ・効能 : 神経痛・くじき・きりきず・筋肉痛・慢性消化器病・慢性皮膚病・関節痛・痔疾・慢性婦人病・五十肩・冷え性・動脈硬化症・運動麻痺・病後回復期・高血圧症・関節のこわばり・疲労回復・糖尿病・うちみ・健康増進
 ・TAG : <源泉掛け流し> <飲泉可能> <低張性> <酸性>
 ・HP(参考) : 奥蓼科温泉郷 渋御殿湯 -八ヶ岳天狗岳登山口の秘湯 [信州秘湯会]

国民宿舎渋御殿湯(奥蓼科温泉)



【寸感】
八ヶ岳は1880mの高所に位置する天下の霊湯。
さらに言うと、武田信玄が傷を癒し鋭気を蓄えた名湯でもあります。

これは浸らないわけには行きませんよね。
そんなこんなで、登山とかとは無関係にただただ名湯に浸るためだけに足を運んできました、渋御殿湯。

そもそも八ヶ岳近隣地域には、ぬるま湯・鉱泉・冷泉が豊富です。
ぬるま湯で言うと、八ヶ岳海尻温泉・灯明の湯。
鉱泉で言うと、明治温泉旅館や唐沢鉱泉・夏沢鉱泉などなど、身体の芯から冷やしてくれるものから夏の暑さを凌ぐ冷泉まで本当に入りたい放題です。
武田信玄が傷を癒し鋭気を蓄えた「天下の霊湯」で、目玉となる足元自噴泉を魅力に感じなければ「わざわざ足を運ぶまでもないな」と思うかも知れない。

そんな鉱泉・冷泉・ぬるま湯豊富な中にあって、渋御殿湯は白濁りで、且つ硫黄泉というところが特徴かと思います。
西の湯と東の湯があり、部屋休憩プランと宿泊客は両方の利用が可能で、日帰り客は西の湯のみ利用可能。
どちらも内湯のみだが、足下自噴泉を堪能したければ、最低でも客室休憩プランの選択が必要。
露天風呂ラバーには露天風呂なしというのはちょっと不満に感じるかも知れないが、源泉掛け流し(加温もなし)で露天だと本当に夏場以外は入れないと思われます。
そもそもの問題として露天風呂を維持するだけの源泉を確保出来ないだろうし、やれても今の源泉浴槽と同サイズ(人一人しか入れないサイズ)のものにしか成り得ないので余り意味がないと思われます。

前述した通り、源泉浴槽は人一人しか入れないサイズですが、長時間浸っているにはちょっと温度が低いため、茶褐色の湯が張られる加水・加温層とを行き来する感じになるかと思います。
繁忙期等、シーズン期間の混雑度合いがどんなものかは解りませんが、数多くの入浴客を捌くスペースはなく、混雑時はとてもゆっくりと源泉槽を堪能するというわけには行かなそう。
訪問時期は考慮した方が良さそうです。

25.8℃、30.6℃の源泉は、暑さを忘れさせてくれますが、そもそも標高が高いこともあってそもそも言うほど暑さを感じないかも。
これは奥蓼科温泉の明治温泉旅館なんかにも言えることだけど、愛知の湿気も高くクソ熱い中でこの湯に浸れたら「至福だろうなぁ」と心底思わずにはいられません。

ちなみに、加水・加温層の方は微かに塩素消毒の匂いが有る感じです。
黒瀬は足元自噴泉とか北海道時代以来なので、長時間源泉槽堪能させて頂きました。

泉質以外の部分に移りますが、建物等は赴きがあると言えば聞こえは良いけど、年代物としてのオンボロ感は否めない感じです。
清潔感やらを気にする人にはあれかも知れませんが、宿泊の値段も安く気にするレベルではないかと。
日帰りとして見ると2000円はリーズナブルとは言えないかも知れないけど、一度は自噴泉を堪能してみるのも良いんじゃないでしょうか。


【三行】
 ・足元自噴泉(源泉の上に浴槽がある)に浸るためには、部屋休憩(2000円)のプランを選択する必要があります。
 ・冷泉で暑さを凌ぐにはもってこいだが、そもそも1800m級の高所に位置して周辺温度もそこそこ涼しいんですよね……。
 ・武田信玄が傷を癒し鋭気を蓄えた名湯ですぜ!




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