明治温泉旅館(長野県)




■明治温泉旅館(奥蓼科温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年07月
 ・住所 : 長野県茅野市豊平東岳4734(参考)
 ・電話番号 : 0266-67-2660(参考)
 ・営業時間 : 日帰り入浴可能、時間不詳(参考)
 ・泉質 : 酸性・含硫黄・鉄(U)-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型):酸性明礬泉 (弱酸性低張性低温泉)
 ・PH値 : 3.4
 ・湯温 : 24℃
 ・TAG : <冷泉> <源泉掛け流し> <打たせ湯> <低張性> <弱酸性>
 ・HP(参考) : 奥蓼科 明治温泉旅館 信州秘湯会、氷柱の宿 公式HP

明治温泉旅館(全体)


明治温泉旅館(玄関)



【寸感】
ちょっと毎日毎日暑くて暑くてやってられない。
打たせ湯に体を浸して疲労回復したい。
……と、二つの条件が揃ったら、長野県は諏訪湖の東側、そして八ヶ岳の西側山間部にある明治旅館温泉で源泉25℃の打たせ湯に打たれてみると良いんじゃないでしょうか。

夏の熱波を凌ぐだけなら「水風呂でもいいじゃん」と感じるかも知れませんが、鉄炭酸泉ということでただの水道水を張った水風呂とはレベルが違います。
もう、風呂上がりのサッパリ度合いと清涼感が段違いです。

惜しむべくは風呂上がりの気温が、長野県は夜間にそれ相応の涼しさを感じるものでなく、愛知県の熱帯夜のそれだったら「さぞかし心地よいだろうな」ということぐらいですかねー。

ちなみに、泉質の傾向としては同じ長野の毒沢鉱泉と良く似ているなと感じました。
(距離的にも20kmぐらいしか離れていないので、系譜を辿っていくと同じところにぶち当たるのかも知れないが)

露天風呂はなく、内湯には浴槽が二つ。
中側の方は加温循環濾過有り、外側の方(半露天が可能)は濾過無しの加温循環有りということで、本当の意味での源泉掛け流しは最初に触れた25℃の打たせ湯のみです。

色は鉄褐色(日によっては色が異なることもあるらしい)。
匂いに関しては、源泉を掬って鼻に近づけると「鉄分が含まれている」というのが如実に感じられるレベルです。
味の方は、源泉を口に含むとリンゴ酢を希釈した感じの酸っぱさが最初広がりますが、それは次第次第に薄れていき、すぐに微炭酸の苦味が後味として残るようになります。
個人差こそあれ「美味しい」と感じることは恐らくないと思われますが、飲泉に対して拒否反応を示すほどではないと感じます。
ちなみに、飲泉については記述がなかったと思われるので「それでも行くぜ」という方は自己責任でお願い致します。
(飲用時の効能が書き示されていたので、飲泉可だと思われますが)

ここや毒沢鉱泉に限らず、とかく長野は冷泉・ぬるま湯の温泉が豊富な土地です。
もうちょっと愛知県から近かったら、頻繁に足を運び兼ねない(温泉好きに取って)魅力ある土地です。

黒瀬的に「もうちょっと……」と感じたところは、やっぱり源泉掛け流しの露天風呂が欲しいというところですかね。
露天風呂がないというところは、やっぱりかなりの数を占めるであろう露天風呂ラバーな人達に取って好印象というのは辛いのは間違いないですからねー。
まぁ、三重県は「まろき湯の宿 湯元榊原舘」も源泉掛け流しは内風呂だけですが。
それなりに湯量が豊富なのだから、一個浴槽を追加するとかすると最高じゃないでしょうかと勝手に思っとります。

最後に、泉質と関係ないところも記しておきますと、正直館内・室内は随所に年期を感じさせるボロさ加減があり(よく言うと鄙びた趣があるとでも言えばよいか)、清潔感としても一線級の温泉旅館群と比較すると二ランクぐらいは落ちる感じでしょう。

客室には空調設備がなく、夏場の本格的な熱帯夜の頃に訪問すると、寝苦しさを感じるかも。
(尤も、そうは言っても裏手に渋川が有り土地柄的に相応の標高もあるため、前述した通り夜間はそれなりに気温が下がりますが……)

さらに言うと、立地条件・場所柄的に、夏場の訪問時は虫との遭遇は避けらないかと思います。
たまに「虫との遭遇は絶対に嫌だ」と宣う人も居るので、この辺りは留意が必要です。
当然網戸も完備されていますがどこから入ってくるのか、黒瀬はかなりの数に侵入されました。

最後になりますが、料理の味付けが比較的どれもこれも家庭的な濃いめの味付けで、黒瀬的にはかなり美味しく頂けました。
何より、ラム肉が出て来たのは吃驚させられましたが、そのラム肉がまた美味しかったんだよね!


【三行】
 ・25℃、源泉掛け流しの打たせ湯は夏場に威力を発揮し最高です(但し、冬場はオススメできない)。
 ・夏場訪問の際は、虫との遭遇に注意するがよろし。
 ・露天風呂無しで、内湯は二つ。加温濾過循環有りと加温循環有りのぬるま湯浴槽で夏場もゆっくり入れます。




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