まろき湯の宿 湯元榊原舘(三重県)




■まろき湯の宿 湯元榊原舘
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ・訪問時期 : 2015年06月
 ・住所 : 三重県津市榊原町5970(参考)
 ・電話番号 : 059-252-0206(参考)
 ・営業時間 : 日帰りプランあり(参考)
 ・泉質 : 単純泉(アルカリ性)
 ・PH値 : 未指定
 ・湯温 : 32.5℃
 ・TAG : <名湯百選> <飲泉可能> <源泉掛け流し(浴槽有り)> <日本三名泉>
 ・HP(参考) : - 湯元 榊原舘 - 三重 榊原温泉 源泉かけ流しの風呂の宿

まろき湯の宿 湯元榊原舘(全体)


まろき湯の宿 湯元榊原舘(玄関)



【寸感】
清少納言が枕草子で「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と指した七栗郷に存在するぬるま湯の宿です。
また、伊勢詣に置いて湯垢離場として利用された伝統と格式ある湯場となります。
既に黒瀬としても二度足を運んでいるので、何度も入りたいと思わせる湯質というのは間違いない。

泉質はアルカリ性単純塩泉と、まさに長時間浸るための湯です。
そして、そこに冷泉とまでは行かないながら源泉が32.5℃と来るのだから、夏場の暑さを凌ぐにも良し、秋口・春口に長時間浸りながら疲労回復するも良しと言えるでしょう。
当然ながら冬場オススメしないとなりますが、冷泉群と比較すればまだ浸っていて「暖かさ」を感じられる湯温じゃないでしょうか。

ちなみに匂いは(少なくとも浴槽内では)無臭で、湯の色も無色透明。
ph値は未指定ながらそこそこあるようで、身体がぬるぬるになっていくのを体感できます。
入浴時のぬるぬる感から、岐阜の美人湯「かかみがはら」や、静岡は「観音温泉」といった温泉群にも引けを取らないph値だと思われますが、32.5℃というぬるま湯の為か非常に円やかな浴感です。

6F展望露天風呂は見晴らしがよい(とは言っても周囲は山しかないが)だけで、泉質重視派はやっぱり一階の源泉掛け流し浴槽に浸りっきりになるかと思います。
それでも夜間は篝火が焚かれ、幻想的な雰囲気の中、開放的な露天風呂を楽しめるので一度は入浴するのが良いんじゃないでしょうか。

余談ですが、まろき湯の宿 湯元榊原舘は火の演出が非常に上手いと黒瀬は思います。
6F展望露天風呂の篝火然りですが、何よりもまろき流ダイニングと銘打たれた「厨草子」で、キャンドルの炎で魅せるゆらぎの演出は「こんなにも心を落ち着かせるものか」と感心しました。
リラックスして、大切な人(友人だったり、恋人だったり、家族だったり)と食事を楽しめると思いますぜ。

おっと、話が逸れたぜ!

ちなみに、飲泉所で源泉が飲泉可能であるため、さくっと飲んできましたが、入浴時には匂いとしてほぼほぼ感じられなかった硫黄の苦味がほんのりと口に付くのが印象的です。
少なくとも「単純塩泉を飲んでいる」という風には感じられないのは間違いないですが、この程度の風味ならばまだ「飲めない!」というレベルの人はほとんどいないかと思います。
こちらもせっかく飲泉できるのだからミネラルウォーターなんぞ飲んでないで、源泉を楽しむべきと黒瀬は思いますぜ。

館内・建物の清潔感といったものは一線級のところと比較すると、ワンランクから、部屋によってはツーランクぐらい落ちる感じになりますが、サービス・アメニティ面ではそれを補って余りある感じじゃないでしょうか。

恐らくは、酷暑の夏などに黒瀬は再び足を運ぶことでしょう。


【三行】
 ・32.5℃の源泉は夏場の暑さを凌ぐにも良し、秋口・春口に長時間浸りながら疲労回復するも良し!
 ・6F展望露天風呂、まろき流ダイニング「厨草子」の火の演出が上手いと感じた。
 ・正直、部屋や料理のランクから見ると、宿泊料金等は強気高めの値段設定だと思わざるを得ないが、源泉を堪能して損はない。




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