川湯観光ホテル(北海道)




■川湯観光ホテル(川湯温泉)
 ・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ・訪問時期 : 2015年05月
 ・住所 : 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉1丁目2番30号(参考)
 ・電話番号 : 015-483-2121(参考)
 ・営業時間 : 13:00〜21:00(日帰り時)(参考)
 ・泉質 : 酸性・含硫黄・鉄(U)-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型):酸性明礬泉(酸性低張性高温泉)
 ・PH値 : 1.6〜1.9
 ・湯温 : 44.1℃
 ・TAG : <名湯百選> <源泉掛け流し> <低張性> <酸性>
 ・HP(参考) : 川湯観光ホテル

川湯観光ホテル(川湯温泉)


【寸感】
北海道は道東に位置する名湯百選の一つです。
「屈斜路湖とか摩周湖、後は知床半島の大自然を堪能しに行く途中に寄ってみるのはいかがですか?」と行った感じの立地条件。
悪い言い方をすると、温泉好き以外にはそれ以外にわざわざ足を運ぶ理由が思い付かない立地条件と言い換えることも出来る場所です。

実際に足を運んでみた結果、黒瀬が真っ先に思ったことは「このままだと十数年後には川湯温泉、無くなってるんじゃないか」と思わされたぐらい。
「鄙びた」という形容でさえ「ああ、肯定的で有効的な表現だな」と思える程です。

北海道は天人峡もそうですが、メインストリートのホテルがバンバン潰れた状態で、しかもそのまま放置されているっぽいというのはかなりマイナスの心証を受けます。
尤も、撤去やら何やらは債権者と当人以外はどうしようもないのかも知れませんが。

さて、泉質とは関係ないところから触れましたが、先述した点で何が言いたいかというと、一度でも「川湯温泉の強酸泉に浸りたい、足を運びたい!」と思っている方は早めに足を運んで置いた方が良いと黒瀬は思いますということです。
何よりも、泉質は最高です。

日本全国津々浦々、あちこちの温泉に浸っていますが「強アルカリで身体がぬるぬるになって(溶けて)美人の湯!」は無数にありますが「強酸泉で身体がぬるぬるになって(溶けて)美人の湯!(しかも硫黄泉)」は数えるほどしか在りません。
ph1.6〜1.9、五寸釘も一週間で溶けて無くなるという謳い文句は伊達ではなく、身体に切り傷などがあるとそこからひりひり痛み始めます。
まず、長時間は入っていられないでしょうというか、そもそも強酸泉に長時間浸ることはオススメ出来ませんので、10分間隔毎にちょいと時間を空けて数入浴する方が良いでしょう。
 ※というか、黒瀬は前述した傷もあって、一度の入浴で十五分も入っていられませんでしたぜ!

強酸泉の川湯温泉。
中でも、川湯観光ホテルはぬるま湯、源泉温度そのまま、ちょっと冷ました中間温度槽の三つがあり、どれも源泉掛け流しという素晴らしさ。
浴槽は三つとも必要十分の大きさで、立地条件的な集客力という点でもパーソナルスペースで「狭い」と感じるような事態は起こりえないでしょう。

さて、泉質に移りますが、色は無色透明で源泉に顔を近付けるまでもなく硫化水素臭が鼻を突きます。
湯を口に含むと、何とも言えない酸っぱさが口に広がります。
何て言うか「レモンとかの果汁を絞って水で薄めたものだよ」と言われれば信じるぐらい。

尤も、この言い回しは長野県の毒沢鉱泉の方が適当かも知れませんが。
あちらはレモンと言うよりも「かりんを絞って水で薄めたものだよ」といって、源泉をなみなみコップに注がれて渡されたら間違いなく信じます。
毒沢鉱泉と比較すると川湯温泉は強い硫化水素臭と相俟って、後味に若干の果実とは異なる苦味があり「何か違うぞ」と思わされます。

話が逸れましたが、ぬるま湯槽は夏場でもゆっくり浸っていられる温度で非常に心地よい。
惜しむべくは長時間入浴していられないその泉質でしょうか!
強酸泉に浸りに行って何矛盾したこと宣ってるんだと言われそうだが!

日帰り(釧路在住とかでもなければ厳しそうだが)でも良し、無料の足湯もあるのでもっと気軽に強酸泉を堪能しに行けばいいんじゃないかな。


【三行】
 ・川湯の強酸泉を堪能しに行くなら(街の体力的にも)早い方が良いかもしれない。
 ・知床半島などの大自然を堪能しに行く際にはぜひとも立ち寄ってみれば良いんじゃない!
 ・立地条件さえ、立地条件さえ良ければ(大事なこと何で……、以下略)もっと足を運びたいと思う良泉です。




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