■中崎山荘 奥飛騨の湯
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
・訪問時期 : 2015年02月
・住所 : 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂720(参考)
・電話番号 : 0578-89-2021(参考)
・営業時間 : 8:00 〜 20:00 冬期(11月〜3月末):8:00〜18:00(参考)
・泉質 : アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)/単純硫黄泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
・PH値 : 8.5
・湯温 : 73.8℃/85.6℃
・TAG : <日帰り温泉> <源泉掛け流し> <飲泉可能> <低張性> <アルカリ性>
【寸感】
奥飛騨温泉郷の最奥地で、自家源泉二本からなみなみと流れ出る源泉掛け流しの名湯を堪能させてくれる日帰り入浴施設です。
元々は宿泊施設として営業していた「中崎山荘」が閉館し、日帰り温泉施設として平成22年に復活。
北アルプスの山々が連なる最深部と言って良い立地条件にあるのが新穂高温泉郷ですが、穂高連峰や槍ヶ岳といった景色を堪能できる絶景の温泉地でもあります。
まー、そんな立地条件にあるわけなので、当然の如く愛知県から日帰りで温泉を堪能しにふらっと出掛けるというには(特に冬場は)ちょっと狂気の沙汰にある場所です。
夏場に「涼を取りに足を伸ばすぜ!」っていうならまだしも、冬場となると平湯温泉(岐阜県)でも人によっては躊躇い兼ねない場所となること請け合い。
数十センチの降雪は当然のこととして、天候と時期によってはマイナス二桁も堪能できる場所ですからねぇ。
しかしながら、源泉掛け流しの湯は最高です。
露天は無色透明の硫黄泉、内湯は乳白色のアルカリ単純泉と、二種類の泉質を楽しむことが出来ます。
内湯も露天も「これぞ温泉!」という具合に硫化水素臭があり嗅覚から源泉を楽しませてくれる上、しかも飲泉が可能(飲泉は内湯のみです)。
内湯の吹き出し口にはプラスチック製のコップが置かれ、アルカリ単純泉の源泉を身体の中から堪能することが出来ます。
源泉をクイッと口に含むと、まず口の中に広がるものは酸味。
そして、源泉が硫化水素臭を持つことから意外に感じたが、苦味はほぼない。
またも例として引っ張り出しますが、「ひめしゃがの湯(岐阜県)」と比較すればいくらでもすいすい行けちゃう味です。
普段、口にすることのない飲泉時の味覚によって「ああ、異物を摂取しているな」とは思わされるものの、これぐらいの酸味と硫化水素臭程度ならば抵抗なく行けます。
最後に、湯船の大きさは内湯も露天も必要十分(恐らく集客的にも)で、パーソナルスペースを考慮しても七〜八人が優に湯船に浸って寛げるサイズが確保されており、窮屈さを感じることは(人の入りにも寄るが)ほぼないでしょう。
総括すると、雄大な自然を堪能しながら、湯に浸かる。
夏涼しく、冬寒い。
夏場は涼を取りながら源泉掛け流しでさっぱりと、冬場は氷点下の気温の中でじっくりと身体の芯から温まる。
新穂高温泉郷は他にも魅力的な温泉が無数にあるので、夏場でも冬場でも何度も足を運びたくなる場所です。
唯一、冬場は営業時間が短い上、雪道に思いの外時間を取られることも想定されますので余裕を持った行動を心がけた方が良いと思われます。
【三行】
・「新穂高ロープウェイで自然を堪能!」とかのついででもなければ、立地的には日帰りでの立ち寄りはなかなかキツイ。
・湯は最高です。
・冬場はスノータイヤ必須、且つ相応レベルの「パッシブスキル:雪道走行スキル」が必要です。