■兼六温泉
・黒瀬的オススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
・訪問時期 : 2015年02月
・住所 : 金沢市暁町18番36号(参考)
・電話番号 : 076-221-2587(参考)
・営業時間 : 14:00〜23:00(日・祝日 13:00〜23:00)(参考)
・泉質 : ナトリウム - 塩化物・炭酸水素塩泉
・PH値 : 8.0
・湯温 : 39℃
・TAG : <日帰り温泉>
【寸感】
石川県は兼六園から500m程度離れた住宅地内に存在する日帰り温泉施設、というか銭湯。
まず何よりも立地条件的に、兼六温泉の駐車場に辿り着くまでの道程がまず一つの山場です。
黒瀬のフォレスターでさえ、車一台がどうにか通行できる住宅街の中を進むのにそれなりに気を揉むレベル。
当然、通行量が少ないからまだあれだけど、それでも大型セダンとかだと運転に自身のない方は苦労すると思われます。
運悪く対向車が来て行き違いなんてなったら、(運転に自身のない方は)苦しむこと請け合いです。
さて、そんなこんなで辿り着いた兼六温泉ですが、パッと見、普通の民家と間違い兼ねない外観をしています(画像を取った方向が悪いこともあるけど……)。
車でのアクセスがなかなか辛い立地条件に加えて、外観もこんな感じですが、わざわざ足を運ぶに足る温泉だと言えます。
泉質に移りますが、湯の色は薄茶色でモール泉質。
色合い的には兼六温泉の方が薄いけど、北海道は夕張にある「ユンニの湯」に近い珈琲色といえば良いでしょうか。
湯量は豊富なようで内風呂・露天風呂ともにこの薄褐色の温泉で満たされており、そこに細かな湯の花が浮く。
内風呂は二〜三人浸るのが限度だと感じる浴槽が二つに、露天風呂はパーソナルスペースを考慮して六〜七人程度が浸れる大きさです。
匂いは微かな臭素臭に加えて、モール泉質に見られる木材の香りが合わさって漂います。
塩素消毒有りのようですが、塩素の匂いは(源泉の匂いに助けられてかも知れないけど)感じられません。
且つ、温度は冬場でも心地よさを感じるぬるさで、長時間入りたくなる温泉です。
いいですねー、日帰り温泉(銭湯)でこんなんが楽しめるなんて、近場にあったら通っちゃうレベルです。
さて、飲泉に話を移しますが、これはなかなか例え難い味です。
薄い塩味と書くと食塩を意識すると思いますが、どちらかというと岩塩の雑味(ミネラル成分)が混じった塩味を薄めた感じで、後味として舌には微かな苦味も残ります。
「ああ、異物を口に含んでいるな」と思わせる口当たりです。
しかしながら「我慢しなければ飲めない」という程のものではなく、コップ一杯程度ならばクイッといけちゃうレベルです。
「ひめしゃがの湯(岐阜県)」とかに見られる口に含んだ瞬間、顔を顰める味ではない分、もしかすると成分が薄いのかも知れませんが。
※ひめしゃがの湯も泉質的には文字に起こすと「ナトリウム、炭酸水素塩、塩化物泉」で一緒の筈。
ちなみにシャンプーとかボディソープとかの備え付けはないので、必要な方は持参が必要となります。
【三行】
・源泉掛け流しの内風呂・露天風呂があり、且つ飲泉可能(但し、シャンプー・ボディーソープ等は持参必要)。
・車でのアクセスは(運転に自身のない方は)結構厳しいかも知れない。
・冬の季節やまだ冷える春先・秋口に兼六園を堪能して、暖を取るのにどうですか?