武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品(特別純米酒)(埼玉県)




■武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品(特別純米酒)
 ・【黒瀬的オススメ度】★★★★★★★☆☆☆
 ・堪能時期 : 2016年10月
 ・酒造 : 武甲酒造株式会社(埼玉県秩父市宮側町)
 ・【アルコール度数】 19度
 ・【原材料】 米・米麹
 ・【日本酒度】 -
 ・【酸度】 -
 ・【アミノ酸度】 -
 ・【精米歩合】 60%
 ・TAG : <原酒>

武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品(特別純米酒)(全体)武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品(特別純米酒)(ラベル)


【寸感】

香りは仄かで芳醇という感じではない。
まぁ、原酒とは言え、ただの純米酒ですからね。

冷や呑みする限りでは、第一印象に来る味わいは酸味や苦味の薄い、辛口寄りの日本酒といったところか。
新米寒造りの純米酒をしぼったまま無調整ながら、火入れは有り。
生酒という味わいはないながら、謳い文句にある「濃醇なコク」とはまさにその通りで、如何にも純米酒という辛さの中に奥深いコクがあります。
偏にコクと書いて済ましてしまってますが「じゃあコクって一体何ですか?」というところに踏み込むと、こと「秩父地酒 武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品」でいうと、酸味という程には酸味ではない味わい・苦味という程には苦味ではない味わいと言えば適当ですかね。
集約すると辛さにまとめられてしまうものなんですけど、混ざり合わさって辛さを構成する一部、みたいな。
ともあれ、単純にただただ辛さ一辺倒でない辺りが、他所と一線を画す味わいに思えます。

当然のことながら、醸造アルコール然とした味わいとは無縁ながら、ここに頼らずして辛さを際立たせているのは立派。
尤も、米の旨味というところは辛さに極振りされているようで甘みというところはほぼ感じられないため、辛口好きじゃないとあまり美味しく頂けないかも知れない。

肴は選ぶものの、合わせの妙も楽しめるんじゃないでしょうか。
刺身は当然ながら、濃い口の煮付けとかでも美味しく頂けるんじゃないですかね。
ホテルや旅館などで辛口の中の一本としてチョイスされ、料理の合わせとして選ばれていても何らおかしくない味わい。

呑み易さに振った味わいではないですか、辛口が好きなら呑んでみて損はない一本。

注意点は醸造アルコールで辛さのみを際立たせたような日本酒や、純米でも本当に辛さのみを研ぎ澄ました日本酒が好みだと、それはそれで「秩父地酒 武甲正宗 無濾過純米原酒 限定品」はコクが余計に感じられるかも。
この辺りは好き嫌いになると思いますが、辛さを求めてチョイスしても十分堪能出来ると黒瀬は思います。




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