■金陵 超辛口
・【黒瀬的オススメ度】★★★★☆☆☆☆☆☆
・堪能時期 ： ２０１６年０４月
・酒造 ： 西野金陵株式会社（香川県仲多度郡琴平町）
・【アルコール度数】 15〜16度
・【原材料】 米・米麹・醸造アルコール
・【日本酒度】 +15
・【酸度】 -
・【アミノ酸度】 -
・【精米歩合】 70％
・TAG ： ＜醸造酒＞
【寸感】
香りはほぼない。
仄かというようなレベルではなく、知覚できないに限りなく等しい。
これは同時期に味わうことになった千歳鶴にも言えるが、拍子抜けするほど。
アルコール臭がないというとプラス要素にも受け取られそうだが、日本酒ならば香りでも己を主張していい気がするが……。
味わい的には、日本酒度+15を誇る銘柄通りの超辛口だが蓋を開けると、まず何よりも呑み易さが際立つ日本酒です。
冷呑みする限り、醸造アルコール然とした味わいを感じることはないだろう。
キレのある端麗辛口の味わいは「アルコールを飲んでいる」という口当たりを極力抑え込んでいるイメージで、甘・辛どんな肴を相手に取っても食事の共として少なくとも味わいを損ねることはないと感じます。
実際、今回、甘ダレ・塩胡椒の焼き鳥とエンガワを主体とした刺身をツマミに金陵 超辛口を味わったが、毒にも薬にもならない味わい。
米の甘さや酸味・苦味といったものを感じさせないからこそだが、個人的には呑んでて面白味もない酒に思えます。
合わせの妙がないというか。
米の甘さや酸味・苦味を感じさせず、キレのある端麗辛口で「呑み易さ」を演出する味わいは見事の一言に尽きますが、黒瀬的には「普段呑みにチョイスしたり他人に勧めたりという味わいではない」という寸感に終始しますかね。
燗を付ければまたイメージが変わる日本酒なのかも知れないが、残根ながら今回燗を付けるだけの量が残らなかった為、冷呑みのみの感想になります。