やたがらす あらしぼり 本生(奈良県)




■やたがらす あらしぼり 本生
 ・【黒瀬的オススメ度】★★★★★☆☆☆☆☆
 ・堪能時期 : 2016年02月
 ・酒造 : 株式会社 北岡本店(奈良県吉野郡吉野町)
 ・【アルコール度数】 19〜20度
 ・【原材料】 米・米麹・醸造アルコール
 ・【日本酒度】 -4.5
 ・【酸度】 1.7
 ・【アミノ酸度】 -
 ・【精米歩合】 70%
 ・TAG : <生酒>

やたがらす あらしぼり 本生(全体)


【寸感】

「爽快な呑み心地」を謳うように、口当たりは日本酒を飲んでいるとは思えない逸物です。

あらしぼりによるどぶろく風味の醪の粒々感も、米の甘味も、甘味の中に残る芯のある苦味も、そしてそこに加わるシュワシュワっと来る炭酸も引っくるめて「日本酒も奥が深いんだな……」と思わせてくれる一本。

栄養的に見ると、米由来の各種必須アミノ酸や、麹菌がつくる必須ビタミンが豊富に含まれていると言うことで、普通の純米酒を飲んでいるよりも健康に良いのかも知れないが、普段呑みでこれをチョイスしようとはちょっと思わないかな。
そもそも「肴には何を持ってきたら良いんだ?」という米の甘さが前面に来る味わいで、後味には芯のある苦味に加えて爽快感のある炭酸。
さっぱりとした刺身にも、濃い口の鍋料理にも合わせにくいんじゃない……?

「たまには変わり種を一本」という用途には向くけど、好き嫌いははっきりと分かれそう。
地味にアルコール度数もそこそこ高いのでボデーブローのように利きますが、これを手酌ですいすい呑むという機会はそうそうないだろう。

なぜだか解らないが、黒瀬はまったく甘味のない辛口のジンジャエールの後味にちょっと似てると思いました。

「たまには変わり種を一本を」と思っている日本酒ラバーの方々は味わってみるのも良いんじゃないでしょうか。




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