■超超久 備前雄町全量無濾過生原酒
・【黒瀬的オススメ度】★★★★★★★★☆☆
・堪能時期 : 2016年01月
・酒造 : 中野BC株式会社(和歌山県海南市)
・【アルコール度数】 16度
・【原材料】 米・米麹
・【日本酒度】 -2
・【酸度】 1.3
・【アミノ酸度】 不明
・【精米歩合】 55%
・TAG : <純米酒> <吟醸酒>
【寸感】
和歌山県の中野BCが醸す幻の酒。
いや「幻って程でもない」と地元民は言うのだろうが、他県勢が入手するのには中々難がある。
高価ってわけじゃないけど、非常に手に入り難いという意味ではやはり「幻の」と評して良いだろう。
そんなつもりで入手しか訳ではなかったが、結果的に人の祝いの場で消費された。
そういう巡り合わせだったのだろうと、感じざるを得ない一本になりました。
尤も、呑んでいた祝われる当人は、黒瀬が持って行ったもう一本「奥羽自慢」をえらく気に入っていたが。
ともあれ、香りは芳醇。
非常にフルーティな香りで、楽しませてくれる。
そのフルーティさを求めるままに口に含むと、米の甘みと仄かな酸味が旨い具合に絡まりながら口の中に広がる。
和歌山県の酒造は、どこも甘口の酒を得意とするような気がしないでもないが、その中でも確かな旨味を堪能出来る一本です。
割と、後味に酸味寄りの癖を残す辺りもさっぱりすっきり飲み口の日本酒とは一線を画すものの、そこを踏まえて旨いと感じる。
辛口好きにはオススメ出来ませんが、しっかりとしたつまみを肴に芯を持つ米の甘味を楽しみたい一本。
普段呑みとするには甘口好きじゃないとちょいと厳しい。
なお、ぬる燗で本領を発揮する酒だと後から聞きました。
燗が好みの面子で呑んだわけではなかったため、残念なことをしたかも知れません……。
まぁ、また呑めばよい。