■奥美濃の美酒 母情 白にごり 原酒(名水百選長刃清水使用)
・【黒瀬的オススメ度】★★★★★★★★☆☆
・堪能時期 : 2015年11月
・酒造 : 平野醸造合資会社(岐阜県郡上市大和町)
・【アルコール度数】 18〜19度
・【原材料】 米・米麹・醸造アルコール・糖類
・【日本酒度】 -12
・【酸度】 1.4
・【精米歩合】 60%
・TAG : <濁り酒> <原酒>
岐阜は郡上八幡の酒造が醸す、日本酒度-12の濃厚甘口の濁り酒です。
ただただ米の甘みだけが前面に押し出されているかというとそうではなく、醸造アルコールのキリッとした飲み口も後味に残す秀逸な濁り酒です。
飲み始めは日本酒度-12の甘さが口の中に広がり、後味には日本酒の旨味を残すイメージですかね。
濁りは非常に濃厚で醪の粒が口の中に残ることもあります。
それでも、非常に口当たりは良く、飲み易い部類だと思います。
ここに発泡が伴い辛口寄りの原酒濁り酒になってくると大分呑み辛くなってきて、本格的な辛口日本酒党向けの酒になってくるかと思いますので、まだまだ日本酒チャレンジレベルの人でも気軽に行けるレベルに収まっているかと思います
尤も、原酒と言うことで醸造アルコールの後味もあり、且つアルコール度数が18〜19度と高いので、そもそもアルコール自体の匂いに弱いとかいう人だとそもそも口に含んだ時点でアウトかも知れません。
甘酒や甘酒ライクな激甘濁り酒のつもりで呑み進めるというのはちょっと辛いかも。
お酒大好きレベルの人でも、甘口の呑み易さに甘えて肴もなしに飲み進めるとボディーブローのように酔いが来ますので要注意です。
ちなみに、岐阜郡上にある名水百選と言ったら「宗祇水(そうぎすい)だろ?」って感じで、名水百選・長刃清水(なぎなたしみず)って「何だ?」と相成ったわけだけど、何か県レベルで選定しているのが別にあるらしいですね。
「どうしてこれが名水百選に選ばれてないんだ?」って感じで、名水百選も選定理由が良く解らないものもあるので、そういった意味でも大元になった長刃清水も味わってみたいと思わせられます。
久し振りに「これは旨い、他人に一押し出来る」と黒瀬が思った濁り酒ですかね。
手土産にするも良し、普段呑みで堪能するも良し、桃川酒造の濁り酒や北の誉酒造の親玉辺りから「もうちょっと日本酒感がある濁り酒が飲みたい」とか思うようであれば、試してみても損はないでしょう。