■日光路 極上
・【黒瀬的オススメ度】★★★★★☆☆☆☆☆
・堪能時期 : 2015年08月
・酒造 : 片山酒造(栃木県日光市)
・【アルコール度数】 15度
・【原材料】 米、米麹、醸造アルコール
・【日本酒度】 +2
・【酸度】 1.3
・【アミノ酸度】 不明
・【精米歩合】 65%
・TAG : <純米酒>
【寸感】
区分は醸造アルコール入り清酒。
醸造アルコールの口当たりを生かしてキリッとした飲み口を楽しませてくれる辛口寄りの逸品です。
口に含むとあまり辛さを意識させられないが、飲み比べると特に際立つ感じですかね。
もっというと酸味はほぼ感じらず香り立つ匂いもないため、このキリッとした味わいに醸造アルコールの調整を極振りしているものと思われます。
しかしながら、これで「極上」を名乗るとは、黒瀬的にはちょっと頂けませんなー。
値段もそれ相応(蔵本で購入すると2600円也だった筈)なので、当然好みにも左右されますが、この価格帯で他県勢と張り合うには「ちょっと辛いかな」と黒瀬的には思います。特に近場の山形とかー、福島とかー。
ここまで「キリッとした味わい」を強めに堪能させてくれる日本酒はそうそうないかも知れませんが、正直後は価格との勝負かと思います。
この「キリッとした味わい」を一段ランクを落として、似通った傾向の日本酒を探せばより安価なものも見つけられますからねー。
わざわざ栃木に足を運んだのだから「栃木の地酒で一本辛口をチョイス」というには良いのかも知れませんが。
吟醸や純米酒とは一線を画す味わいなので、醸造アルコールのキリッとした味わいが特に好きで辛口を探していて、且つ近隣地域で容易に入手可能という場合は普段のみでも楽しめるんじゃないでしょうか。
ちなみに匂いは薄く(まぁ仕方がないが……)、香りを楽しむような部類の日本酒ではないです。