■飛騨 蓬莱 上撰 古式極寒造
・【黒瀬的オススメ度】★★★★★☆☆☆☆☆
・堪能時期 : 2015年08月
・酒造 : 渡辺酒造店(岐阜県飛騨市古川町)
・【アルコール度数】 15度
・【原材料】 米・米麹・醸造アルコール
・【日本酒度】 +3
・【酸度】 1.4
・【精米歩合】 63%
・TAG : <醸造酒>
【寸感】
原料米に飛騨ほまれを用いた醸造酒。
上撰こそが蓬莱の真髄というスタンスらしいので、上撰を選択させて頂きました。
不老不死の水で醸されているそうなので、これこそまさに百薬の長!
日本酒度+3に辛口寄りの作りで酸度も1.4と、原料米と純米酒でないこと以外は辯天 特別純米原酒に数値上良く似た日本酒です。
しかしながら、味わいは全く異なります(当然だけど)。
芳醇な香りというところでは非常に薄いと言わざるを得ず、純米酒相手にどうこうできるタイプではありません。
言ってしまうなら、香りを楽しむような日本酒ではないでしょう。
但し、味わい面では醸造アルコールを上手く使用しており、キリッとした飲み口はかなりのものです。
酸度が1.4ある割には後味にそこを感じさせないけれど、醸造アルコール然とした後味を残しており、ここを許容できるか否かで大きく評価が分かれるかと思います。
後味を変に殺しに掛かっていないため、人によっては結構「ん?」と感じるぐらいには喉に残ります。
雑味なくさらりと行きたいのなら、同時期に飲んだ日本酒として秋月 純米吟醸酒に対しては遠く及ばずという感じ。
(こちらも純米吟醸酒でタイプが異なるが)
ちなみに、IWC(インターナショナル・ワインチャレンジ)オーディナリー部門で金賞を受賞しており、日本国政府の在外公館で提供されているそうです。冷やで飲む限りはこんなもんかと思わせられる醸造酒ですが……。
冷やでも燗行けると言うことで、こちらも燗で飲んでみたい酒ですねー。
特に飛騨の極寒を燗酒で凌ぐとまで言わしめたらしいので、実は冷やより燗の方が向いているとか?
燗の時期に入手できればぜひとも試してみたいと思いますぜ。