辯天 特別純米原酒(山形県)




■辯天 特別純米原酒
 ・【黒瀬的オススメ度】★★★★★★★☆☆☆
 ・堪能時期 : 2015年08月
 ・酒造 : 合資会社後藤酒造店(山形県東置賜群高畠町)
 ・【アルコール度数】 17.5度
 ・【原材料】 米・米麹
 ・【日本酒度】 +3
 ・【酸度】 1.4
 ・【精米歩合】 55%
 ・TAG : <純米酒>

辯天 特別純米原酒(全体)辯天 特別純米原酒


【寸感】
山形県産酒米・出羽の里を100%使った完全山形県産日本酒。
2013年の全米日本酒歓評会でグランプリを取ったらしいけど、何が評価されてそこに落ち着いたのかを知りたいというのが正直なところ。
後、出展した酒蔵と銘柄も。
悪いというつもりはないけれど、飛び抜けてこれだというものがなくバランスに優れているという印象のため。

基本的には淡麗辛口に分類される日本酒ですが、淡麗辛口に特化しているかというともっと尖った銘酒が思い当たるぐらいの中間の出来。
純米酒にありがちな日本酒度以上に甘さを感じるという部分でも、+3相当の辛さをきちんと堪能させてくれます。
その癖、後味に酸味と微かな甘さを残す辺りが絶妙な匙加減と言えばそうなのだろう。

喉越しすっきりという淡麗さではなく、切れはあるけど後味で主張する感じの日本酒です。
獺祭 純米大吟醸や久保田の呑み易さとは真逆を行く感じですかね。

匂いはフルーティな香りを微かに漂わせており、香りを抑えた果実酒を連想させます。
これら黒瀬が感じた特徴を踏まえて、もっと大味な特徴の際だったものが選ばれそうな印象を受ける全米日本酒歓評会(アメリカに対する勝手な偏見)でどのような評価を下されてグランプリを取ったのか本気で気になります。

余談ですが、辯天 特別純米原酒は秋田訪問の際に手土産としてチョイスした日本酒です。
しかしながら、相応のちゃんとしたお摘みがないと真価を発揮しないタイプの日本酒であることを実感させられました。
具体的に言うと、柿の種とかポテトチップスとか、ビーフジャーキーとかを齧りながら呑んでいては真価は味わえないようです。
酒のつまみは刺身とかを持って来ないと駄目でしょうし、普段呑みならもっと安価で適当な日本酒があるということでしょうねー。




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